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by ojer |
NHKの芸術劇場(2006-07-16)で、エストニア出身のパーヴォ・ヤルヴィという指揮者がドイツ・カンマー・フィルハーモニー管弦楽団を指揮して、ベートーベンの交響曲1、2、3を演奏した。ぼくには、はじめての指揮者とオケだったが、新鮮、清楚、簡潔、まあこういった感じの演奏だった。とくに3番を、こうもサラサラと、しかし印象的に振ってしまうのは驚きだった。バトンワークが精妙で、激しい手振りでも上半身の体軸がほとんどぶれずに安定感がある。指揮棒の軌跡が、絵描きのデッサンのように素早く正確に空間をよぎる。表情も豊かでユーモアもあり、激しい動きの中で、毛の薄い前頭部を左手で拭いあげると、汗が飛び散って微笑みをさそう。第3の2楽章の後半で、弦のピアニッシモから管の全奏へ移行するときの緊張感は絶妙だった。ひさびさに、息をのむ思いで次の音の出だしを待った。あとで調べると、同じコンビでベートーベンの交響曲の全集を出している最中で、3番と8番がすでに出ているらしい。このひとで8番は是非聴いてみたい気がする。 Tags:音楽 by ojer | 2006-07-18 15:29 |