雑記 OJer Blog 旧ojer.exblog.jp トップ | ログイン | ||||
by ojer |
ちょっと季節はずれの話題だけど、以前、友人とケヤキの紅葉(黄葉)のことが話題になったことがある。紅葉する木は数多あるが、代表はカエデだろう。なにせ植物名としては、カエデとモミジ(紅葉)は同じだもの。ケヤキの場合は、どうも紅葉がはっきりしない。というか、木によって紅葉したり、黄葉したり、そのまま茶色くなってしまったりと、いろいろあるからだ。 実は、以前書いたリービ英雄の『英語でよむ万葉集』以来、万葉集を読むようになった。解説本はいくつもでているが、これもリービ氏の影響で、中西進『万葉集 全訳全注付』と斎藤茂吉『万葉秀歌』を選んだ。若い頃のように集中的に読んでしまうという根気はもうないが、机辺に積んでおいて、気が向くと手にとって読み続けている。 そんな読み方をしていると、偶然、ケヤキの歌に出会った。 ちょっと紛らわしいが、高(多賀)は地名、槻村(つきむら)は槻群で、ケヤキの林。槻(つき)=欅(ケヤキ)で、この和歌が詠まれた頃はケヤキをツキといったんだね。この歌は、黒人らが、いまのひとがモミジの紅葉を楽しむように、ケヤキの紅葉を楽しんだということを示している。 冒頭に書いたように、ケヤキの黄葉はそう人目を引くほどの派手さはないので、うっかり見過ごしているのかもしれない。今年はじっくり見てみることにしよう。 なおこの辺り(埼玉南部)では、ケヤキの大木をオオギと呼んで、庭にあるオオギの本数で、その農家の格式をみたという話を聞いたことがある。 Tags:自然 文学 by ojer | 2006-08-03 13:32 |