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by ojer |
川が交差するというと、おかしく聞こえるかもしれないが、見沼用水と毛長川が立体交差している場所がある。見沼を伏流させて毛長川の下をくぐらせる人工的な立体交差だ。その見沼の出口のところが、格好の自然観察ポイントになっている。川が暗渠から湧き出すトンネルの出口のようなところに頑丈な格子がはまっていて、人は入れないが小さな動物や魚は自由に出入りができる。このスポットは道路から2メートルも離れていないところにあるのだが、道路より少し高い位置なので直接は見えない。観察するには道路から一段上がってわざわざ覗き込む格好になる。そこには、カメがいたりコイの群れが遊弋していたり、それを狙ってカワウが潜んでいたりする。 今日も朝の散歩の途中、そのスポットを見てみようと道路から一段あがって近づいた。その瞬間、鋭い鳴き声がして小さな鳥影がほぼ水平に飛んだ。その高速の飛跡から白い糞が斜め後ろに流れた。あっという間で鳥の形としては見えなかったが鋭い紡錘形と目にも鮮やかな翡翠色はカワセミ以外に考えられない。近頃都会の川でも珍しくなくなったとは聞いているがまさか見沼でカワセミに会うとは考えてもみなかった。行方を求めてしばらく佇んでいたが、二度と戻ってはこなかった。自然観察で興奮して心臓の鼓動が早まるなどとは久々である。カワセミが都会で見られるようになったことについては、いろいろ解釈があるようだが、都会に自然が帰ってきたなどという単純な話でないことだけは間違いない。カワセミに会えたのは嬉しいけど、単純には喜べない複雑な気持ちで散歩を続けた。 Tags:自然 by ojer | 2007-01-27 18:52 |