Fさんにメールで訊ねてアケビコノハの名前が分かったのだが、その回答と同時に、もしまだいるなら見てみたいとの返事があった。返信を読んだのは夜の10時ころだったのだが、翌日は早朝でかけてしまう。そこで電話をかけてその旨伝えると、さっそくご夫婦で見にこられた。近々講演会があって、そこで資料に使いたいと写真を撮っていた。Fさんの場合、仕事と趣味の区別はないのだろうが、この夜遅くにお互い好き者同士と笑ってしまった。
さて、今日は発見から3日目、アケビの葉を求めてだいぶ移動したようだ。ツタの葉はたくさんあるのだが、混じり込んでいるアケビの葉はあまり多くないのが気の毒。近くにアケビの棚もあるのだが、まあ自然にまかせよう。
最初の写真より周囲が明るいせいもあるのか、今日は、体色がやや茶色を帯びている。
アケビには2種類あって、ただのアケビとミツバアケビがある。ただのアケビは5葉なので区別して後者の名前がついたのだろう。家の垣根にあるのは、ただのアケビだ。
この違いがおわかりか?
じつは、左側はオシロイバナの実、右側はアケビコノハの糞である。虫のいることは糞ですぐにわかると書いたように、大きな糞なので垣根の下に転がっているといやでもわかる。しかし、近くにオシロイバナがあって、その実もいっしょに落ちていると、知らなければほとんど区別できない。食草がオシロイバナではないから、高度の擬態というわけではないだろうが、面白い偶然だ。こういう状況が長く続いて、その条件で生き残る幼虫が多ければ、淘汰の圧力が働いて進化に影響するのかな。
オシロイバナの奥の垣根の中にアケビコノハがいる。
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