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by ojer |
お天気だが今朝はことのほか冷える。 1月18日の興善寺で“坊さんの墓というと、なぜこのようにラッキョウの逆立ちみたいな形になるんだろう”と書いたら、山仲間の掲示板で、寺社建築に詳しい友人から、あの様な墓を“卵塔”と呼ぶと指摘があった。形の由来は分からないが、少なくとも名称は判明した。 で、その卵塔を調べているうちに、偶然、これまで何度か写真を撮りながらも、何なのか不明だった石像の正体が解明した。それは“庚申塔”であった。呼称がわかると、あとはWebの検索で情報がぞろぞろ芋づる式に出てきた。 興味のある方は、“卵塔”“庚申塔”“青面金剛”などで検索してみるとよい。同好の士がごまんといるようである。 本格的な庚申塔解説サイト → 民俗の宝庫 今朝の散歩は、庚申塔をテーマに歩いてみた。まず、すでに取り上げた源長寺を目指した。 源長寺の板碑 板碑について 左端が庚申塔。他はお地蔵さんで、この寺に寄進されたもの。 庚申塔 正面金剛に踏みつけられている、邪鬼らしくない諦念!の邪鬼 三猿 “現世、来世の安楽の為なり” この碑建立の目的が板碑と同じ来世の安楽であることがわかる。 建立年月日 正徳六年は、1716年。この年に吉宗が八代将軍になる。 邪鬼の下に建立者の氏名 前回(昨年12月25日)の源長寺では、墓所には立ち入らなかったので見てみた。 卵塔 源長寺歴代住職の墓 二四世まであるが、最後の二三、二四世は赤字だから、存命。 伊奈氏の墓所 源長寺から持宝院は、車道を通れば簡単だが、車のそばは歩きたくない。安行独特の園芸農家の圃場の裏道をたどる。 ルートは適当。試行錯誤、右往左往であるが、外環と首都高に挟まれた領域だからなんとかなる。 こんな民家と屋敷林や………… 『パイレーツ・オブ・カリビアン』のタコ男 こんな木の根や………… こんな立派な古木や………… こんな木の間道や………… こんな神社(の摂社)や………… ふむ、なにやらゆかし。 またまたこんな木の間道を行って………… もう諦めそうになって………… 氷川横断ボックス ここで外環をくぐる。 外環の先には、 さらにこんな道を通って………… やったあ! 真言宗持宝院 俳句で有名な寺だそうで、句碑が多いが、それはまた次回。 門の左脇の六地蔵 ここにもあった、庚申塔 ただし、青面金剛像ではなく文字だけだった。 持宝寺の墓所は古い墓はほとんど無名墓地として合葬され、新しいものがほとんどであった。 帰途、1月18日の興善寺のときに見た、路傍の庚申塔を再確認する。 これも右往左往してなんとかたどり着いた。 庚申塔 三眼ではないようだが、六臂である。蛇云々も不明。 猫のような邪鬼を踏んでいる。 線香台の陰に三猿 背面 上 背面 下 “奉造立青面金剛庚申” “結衆二世安楽攸” 結衆は、この造を建立した信者グループのことだろう。 攸は、所、処と同じ。 やれやれ、今朝の散歩は長引いてしまった。 急ぎ、帰ろうと存ずる。 ブログ成作後記 ブログもあまり長くなると、かえって手間がかかる。写真の貼り込みは面倒だし、うっかり、ブログの別の箇所を開くと、書き込んだ内容が一瞬に消えてしまう。 しかも、わがマシンは、メモリ拡張後不調で、すべてを完成して送信しようとする寸前に、Windowsのブルースクリーンが出て、またまた内容がすっとんでしまった。 このくらいの長さになるとHTMLで書き上げた方が手っ取り早いようだ。 Tags:自然 by ojer | 2008-01-22 15:21 |