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わかゆり学園・見沼下流(アガパンサスの種類について) 2008年7月14日

曇っているがそれほど雲は厚くない。今朝は見沼下流だが、少しコースを変えて、最近変化のないKPへは出ないで、川口市の身障者施設わかゆり学園の通りを通って辰井ゲート上流付近で見沼へ出る。

サルスベリ 一番乗り???園芸植物だが野生化しそう
わかるかな? ノウゼンカズラモミジバ(ハゴロモ)ルコウソウ

昨日の冒頭でノウゼンカズラのことを書いたので、ひさしぶりにこのコースにしたのだ。タイミングが悪くて花が少ないが、このように相手が高いと負けずに咲き登る。

コウヨウザンの若い実ミズキの実
ツリバナの実無惨やな!

恒例だが、見沼の州のインドハマユウアフリカハマユウの群落は皆伐された。6月25日のブログと見比べて欲しい。でも、でも、もう少したつとほとんど同じくらいの立派な群落が再生し花も咲く。そのときは、また…………

ヘクソカズラアガパンサス類

前回のヘクソカズラはまだ十分咲ききっていなかったので再録。

アガパンサスの種類について

普通のアガパンサスはもう盛りを過ぎたが、これから咲く種類もある。アガパンサスについては、以前に調べたことがあるが、諸説あってはっきりしない。もう一度調べ直してみた。

日本のサイトはほとんどカット&ペースト的な内容ばかりで、わずかに「米村浩次の花の世界」のアガパンサスが背景のある説明をしているようだった。

結局、下記の南アフリカのサイトに包括的な説明があった。原産国だから当然といえば当然かもしれない。

PlantZAfrica.comAgapanthus praecoxとそのページのリンク

まず一番の混乱原因は学名にあるようだ。日本サイトではWikiを筆頭にアガパンサスをAgapanthus africanusとしているところが多い。しかし、PlantZAfrica.comの解説によると、アガパンサスは交雑しやすくて分類が難しいが、DNAなどにより10種(と亜種)あるとみなされている。日常見られるほとんどのアガパンサスはAgapanthus praecox系の雑種か園芸種ということだ(「米村浩次の花の世界」もそう指摘)。

その10種のなかにAgapanthus africanusがある。ここからは勝手な推測だが、アガパンサスの原産地が南アフリカであることから、Agapanthus africanusを簡単に学名に採用するサイトが多かったのだろう。しかし、A. africanusは標高1000m以上の夏乾燥し冬多湿の環境が必要で栽培は難しいとある。まして、日本での自生化は難しいだろう。前回、Webを調べたときは、A. africanusとA. praecoxが入り交じり混乱してしまった。とくにWikiあたりにあると、確認なしでコピー&ペーストしてしまうサイトが多いからますます混乱が広まる。

既述のようにアガパンサス類は交配が簡単にできる性質があるので、当然、園芸種も多様になる。この写真のものは、Agapanthus praecox系の矮小性の園芸種と考えるのが妥当なようだ。

なお牧野によると、praecoxは“早咲き”の意味で、ロウバイも同じ属名をもっている。

キンカンの蕾ヤナギバルイラソウ

ヤナギバルイラソウ。中南米原産のキツネノマゴ科ルイラソウ属。目当ての科が外れていたので、なかなか見つからなかった。Googleで“筒状花 ブルー 柳の葉”で検索したら一発。近所のコンクリートのたたきの隙間から生えて、花数を増やしたり減らしたりしながら秋まで咲く。ルイラソウは属名のRuellia(ルエリア)からくるものだろう。R. barbillanaをただのルイラソウとするサイトもあるが命名の典拠は不明。

  
   
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