OJerBlog
 
北浦 2009年1月2日

大晦日まで引越整理のどたばだで、疲労困憊。早朝の散歩はまだ気が乗らない。元旦は朝から一杯やりながら駅伝やら古典芸能やら散漫に見て終わった。こういうのは一日で飽きる。今日は、午後、快速浜風号で北浦方向へのルートを探った。県道をたどればなんなく北浦へ出るが、それではつまらない。地図を見ると、いかにも昔の踏み跡がそのまま道路になったような、直線部分のほどんどない道が縦横に走っている。

家の前の道を隔てて向かいに森がある。その森のなかを急に下る坂道があって、それが県道の地下をくぐって北浦の方へ続いている。Du cote de chez Swannに似てもにつかぬ。

驚いたことに県道をトンネルでくぐると、すぐに木立にかくれてアシの茂った池があった。立て看板を見ると水鳥の猟場になっている。わが家から200mも離れていない。

へたをすると家まで流れ弾が飛んできそう

次の写真は帰りに撮ったのだが、オオバンが二羽、番だろうかゆったり遊弋していた。

池を分けるように新しい道が通っていて、そこを行くしかない。

道の反対側の池は終日凍っている
丈の高い藪に囲まれた道荒涼とした感をぬぐいえない

藪を抜けるとちらほら人家が見えてきた。古くから残るだろう森の一画に墓所があった。方喰家である。どうやらこの地方に多い名前らしい。それと箕輪という名前も多い。

昔からの農村地帯をすぎて急坂を下ると一挙に視界が開けて北浦が見える。

北浦が輝いて見える

森を切り開いて耕地ができたことがよくわかる。右側の森の奥からいま降りてきたのだ。道路と森の間はドブのような用水になっていて、ここではやくもカワセミにあった。一瞬だったが飛び去ってゆく鮮やかな背中のスカイブルーは間違いようがない。畑のあぜ道にはツグミがゆっくり歩いていて、深い森のなかからはカシラダカが出入りしている。

北浦大橋が見える。

わかるかなあ、橋の向こう、雲の下に端然とした筑波山の双耳峰が見えている

鳩ヶ谷からも筑波山は見えたが、ここでこんなに見事に筑波山が見えるとは思いがけなかった。

橋がわりに舟を返して
北浦の土手

橋に近づくと筑波山は手前の山に隠れてしまう。

橋から上手を見る橋から下手を見る

橋の中央までいってみた。筑波は見えたが写真には撮れなかった。通りがかりのご婦人が、私にむかって、“檀那さん、あれは筑波山ですね”と言う。ははは、数週前にここにきた男には見えなかったか。

筑波を問うたご婦人
  
   
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