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地産のドンコ 2009/01/21

昨日、NHKの番組で、新しい魚の流通を報じていた。今までのように仲卸を経由しないで、直接大手スーパーが買い付けをして、漁船一艘の漁獲を丸ごと買い取るという。雑魚も込みで引き取って調理法などを提案しつつ販売するというのだ。鳩ヶ谷にいた頃なら、膝を打って喜んだろうが、いまはそうもいかない。なぜか?

先週、茨城産のドンコが近くのヌカガストアに出ていたので買ってきた。椎茸のドンコではなく魚のドンコだ。真っ黒でぬるぬるして見かけは美味そうでないが鍋にするといける。都会でも冬時ならドンコが魚屋の店先に出ないこともないが、そういう立派なのとは違う。5匹のパックが398円。雑魚のサイズだ。

順当に、ぶつ切りにして鍋にと思ったが、ちょっとネットで調べてみた。そうしたら、肝を味噌とあえて腹に詰め、焼き魚にするというのがあった。小ぶりだからはたして肝がそんなにあるかと不安だったが、やってみた。

腹は割かず、エラを外してワタを引き抜く。いわゆる壺抜きだ。ワタがするりと抜けて、うまいこと肝だけが腹の中に残る。口から覗くとカワハギのような肝が見える。別にネギを刻んで味噌に混ぜ口から箸で押し込む。そいつを丸ごとオーブンで焼いた。ネギ味噌が残ったので太いネギとエリンギに塗って一緒に放り込んでおいた。だんだん火が通ってくると味噌とネギの芳ばしい香りが台所に漂った。

ドンコは焼き上がりも見かけのいいものではない。雑巾の焦げたような皮を箸で割ってみると、たっぷり汁っけのある白身がくずれおちる。一口含むと、味はさっぱりしているが旨みは十分あって、それに肝のこってりした風味が混じって美味い。はじめて焼き魚にしたが、これならドンコは鍋にするより焼き魚の方が美味い。これぞ、田舎の醍醐味だ。

で、最初の話に戻るのだが、大手スーパーに一艘買いなどされると困るのだ。いまでさえ型の揃った見端のいい魚はみな地元の頭上を通り過ぎて大都市へ飛び去る。そのうえ、船ごと買い占められては、雑魚さえ地元に残らなくなってしまうではないか。

鹿島灘漁港 2009年1月17日

今日はなるべく海岸線を伝って、鹿島港までいってみる。といっても、鹿島港は鹿嶋コンビナート全体にY字型に入り込んでいる広大な港だ。全部を見ることはとうていできないので、一番北端にある漁港部分(鹿島灘漁港)だけでも見てみたい。

ハマナス公園まではわかっているので、その先から海岸線へ下りた。

あいかわらず海岸にはハマグリの殻が多いちょっと規模の大きいヘッドランド

ハマナス公園の下で海岸へでる。他に比べて規模の大きいヘッドランドがあって、彫刻があった。

ハマナスの精、だそうだ。鹿島港方面

逆光でよく写らなかったが、ここから鹿島コンビナートの煙突や風車が遥かに見える。あそこまで行くのだ。

こういう快適な道は少ないすぐに砂に行く手を阻まれる
逆光なので来た向きを写した
肉厚のスベリヒユ科???ベンケイソウの仲間
シダ類?

植生は単調であまり詳しく見る気にならない。いずれまた。

ユッカ

海岸線近くには、古い住宅と新しい別荘風が入り交じっている。新しいといっても荒廃したものが多い。オーナーが飽きてしまって放置されているのか。古い住宅の垣根をちょうど更新しているところに出会った。

篠竹で防風柵ちょうど作りかえているところだった
黒く見えるのはオットセイではなく、サーファー港もだいぶ近い

 今日は土曜のせいで、サーファーが多かった。彼らは車でできるだけ砂浜近くまで入ろうとする。冬だから暖を取るために石油ストーブを積んできている車もあった。

砂浜が広がってきた自転車には最悪 引いて歩く

そろそろ鹿島港に近くなるころ、砂浜がだんだん広くなって、公園風になったところが平井海水浴場だった。巨大な風車が迫ってくる。この前を通ったが、太陽が背後にあるのでプロペラの影が周期的に襲来する。とても落ち着いて近くにいられない。クリーンエネルギーはわかるが、この風車というやつ好きになれない。

ここからは平井海水浴場自転車快適
 
夏は人で溢れるのだろう

海水浴場の南端で行き止まりになる。漁港はすぐに隣接しているのだが、障壁があって海伝いには入れない。いったん陸側を大迂回させられて鹿島灘漁港へいたる。もう昼に近い頃で港は閑散としていた。

ここでセリがあるのだろう漁港の出入り口 浚渫中
小型漁船がたくさん係留されていた一艘だけ戻ってきた舟があった

去年、こちらが引っ越してきたあとに、このあたりの「しおさい農協」が、アントラーズのスタジアムの脇に直営売店を出した。水曜日が休業で9時-5時営業。帰りにそこへ寄ってみた。当然だが野菜は新鮮で安い。ヤーコンやらはじめて目にする珍しい外来野菜やら、品揃えは結構ある。海産物もあって、ご当地名産のちりめんじゃこやハマグリ。しかし、ハマグリは高い。4個ほど入ったネットが2000円。もちろん買わなかった。自転車であるからそう買い込むわけにはいかないが、100円の白菜、150円のジャガイモ、250円のカボチャなどを放り込んだずっしり重いザックをかついで浜風にムチをいれた。帰りは重荷のうえに向かい風になったので一汗かいてしまった。帰ってからのシャワーは爽やかであった。

  
   
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