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| 大生神社と古墳群 2009年3月21日今日は大生(おおう)神社と古墳群を訪ねる。もとより知るわけがない。昨日、天気がよさそうなので、地図をながめていたら北浦の対岸、潮来市に大生神社を見つけ、Webで調べてみた。さすればなんと、鹿嶋神社の元宮で県内最古の神社とある。しかも、周囲に、これも県下最大規模の大生古墳群があるそうだ。これは行って観ずばなるまい。 →マップ 北浦大橋を渡ってしばらく南下。ちょっと道を間違えて最初に「潮来県民の森」に行き当たった。この辺りに残っていた原野を手入れして公園にしたようである。広大な敷地に人工的な芝生や吊橋などがあるが、ひとはほとんどいない。だいたいこの辺りは、わざわざ公園に来なくとも、周囲にいくらも自然が残っている。 適当に公園内を浜風で走っていると、一角に大生古墳群の標識があり、そのすぐ先に古墳が現れた。
古墳群から古墳群へ移動するあいだに、天狗塚があった。
白幡八幡古墳の近く サクラ、ムクノキ、スダシイなど、1個所に9本の木が生えている。
原生林の面影とどめる森に入るとすぐに大生神社があった。 大生神社の屋根は、以前は藁葺きで、そのままの形を銅で覆ったという。建物自体は古いものではないがぼったりとした輪郭が出雲大社を思わせる。鹿嶋神社の元宮というだけあって、蒼古の森に囲まれて粛然とした風情がある。
大生(おおう)は、多、太ともおなじで、太安万侶の‘太’だ。多氏は皇別した最古の氏族だそうだが、その氏族が大和から常陸の国へ移住して住み着いたのがこの辺り。この神社は多氏の氏神を祭ったといわれ、祭神は鹿嶋と同じタケミカヅチ。武人の神である。 なかなかよい神社だ。わざわざ来てみただけの甲斐はあった。ただ、こうした光景には不釣り合いなことに、近くにオートバイのサーキットがあって、けたたましいエンジン音が鳴り響き、しかも、自衛隊の百里基地の航空路になるのか頻繁にジェット機の騒音が降り注いでくる。こんな神社のレポートの最後に、こうした感興を殺ぐことを書かねばならないのは無念だ。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||