OJerBlog
 
鹿島灘の植物 2009年4月26日

天気は良いが強風である。風がきつい日は自転車散歩には向かない。久々に植物を真面目に見てみようと、9時過ぎに家を出て歩いて海辺まで歩いた。

コメツブツメクサ(コゴメツメクサ)ムラサキエンゴサク

コメツブツメクサは知らなかった。赤羽で最初の記載があるというが、鳩ヶ谷にいた頃は見た憶えがない。この辺りでは日当たりのいい草地にはどこにでもある。ムラサキエンゴサクは残存する自然林の下生えに多い。

ウラシマソウ

鹿島神宮の要石の周囲にウラシマソウの群落があったが、このあたりの自然林でも見かけた。

ハルジオンヒナゲシ

久々だからハルジオンを撮ってみた。ヒメは気づかなかった。ヒナゲシは空き地に種を蒔いているらしい。鳩ヶ谷あたりではナガミノヒナゲシが年々はびこってきていたが、この辺りにはほとんどない。

天朝井戸

天朝井戸はバス停名にあり、読みもわからなかったが…………ということらしい。大野駅から1キロほど南下した、鉄道のすぐ西脇にある。

ジャガイモ空き地にヒナゲシ

ジャガイモはマルチングで畝が異様に高い。地温を高めて成長を促進するためだろうか。ヒナゲシの撒かれた空き地。農地から宅地へ変身中?

ダイコン白い破片は鋤込まれたダイコン

大根の花を咲かせている畑があったので、種を採るためかとおもっていたら、左のように無惨に切り倒され、右のように鋤込まれていた。生産調整なのだろうか。

チガヤ もうじき銀の穂になるタブノキの蕾
シラー・カンパニュラータサルトリイバラ
いまは青塚地区の集落センター同じ敷地のぴんころ地蔵

日月山寶巌寺跡から海岸へ向かって斜面となる。

コナラの新芽と雄花クワ

いまどきのコナラは浅黄色で美しい。クワは自生なのか、栽培種が野生化したのかわからないが、結構多い。樹高5mくらいの大木になっている。うちの庭に出没し、何が食草だかわからなかった毛虫はF氏に鑑定してもらったところクワゴマダラヒトリだそうだ。クワがメインだそうだが雑食?。いままで放任していたが、植えたばかりのリンゴの苗の葉を囓っているのを発見。駆除のやむなきに至る。

ツルウメモドキ生け垣 ツバキとイヌガヤとエノキ

海辺の家には生け垣を防風用に背を高く仕立てている。このお宅はツバキをメインに、イヌガヤ、エノキ、それに写真にはないがアオキやツリバナが混生していた。

ミツバアケビの雌花 もう少し遅いブタナ 国道51号脇の空き地

この辺りはミツバアケビが優勢で、アケビはまだ見ていない。鳩ヶ谷からミツバを2株、アケビを1株持参したが、来年は授粉させて実らせてみよう。開花時期がうまくジモティと合うといいが。

コンフリー(ヒレハリソウ)シラー・ペルビアナ
田植えを待つ水田

標高40m級の丘陵と海浜の間に窪地があって、そこが圃場整備されて水田となっている。いま田植えを前に田圃の整備が始まっていた。穏やかなカエルの声が耳に心地よい。

スカシユリ

水田地帯からちょっと坂を登ると海岸へ出る。

海は荒れ模様波頭が白く乱吹く

突風とともに顔に砂が吹き付けて痛い。さすがに今日はサーファーどころか人影がない。

以下、浜辺の植物をながめてみた。行動範囲の変化につれて、高山植物→日常の植物と移行してきたが、まさか浜辺の植物が身近になるとは思わなかった。ははは、まっ、いっか。

典型的な浜辺の植生
ハマヒルガオ コンクリートの隙間をものともしない矮性化したマサキ 奥はハマヒルガオ

コンクリートのブロックの中は真夏には何度になるだろう。マサキは堰堤から先の、砂浜の真ん中に置かれた波よけのコンクリート構造にまで進出している。

コウボウムギその群落

ケカモノハシ?→ハマニンニク 2009/04/28同左群落
ハマニガナハマゴウ

???セイヨウタンポポ 大野のあたりは二ホンが多い
スナビキソウユッカが浜辺へ侵入している
クコテリハノイバラ

クコは見沼用水縁でよくみかけたが、海岸に強いとは知らなかった。こちらのは棘が大きい。テリハノイバラは堰堤から砂浜へかけて大きな群落を形成している。

ここでもミツバアケビが頑張っているハマエンドウ

ハマエンドウは礼文島の浜辺でも見たが、ここにもある。ハマナスも同じ。人間だって、どっちにも住んでるか。ハマエンドウやスナビキソウはもう花の盛りを過ぎていた。もう少しまめに見に来ないといけないね。

  
   
現在の閲覧者数:
inserted by FC2 system