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西蓮寺 2009年6月27日

先週、麻生の帰りに青沼の春日神社に寄るつもりだったが時間切れで果たせなかった。春日神社はどぶろく祭りが名物とあって興味をひかれた。その祭り自体は11月だが、下見のつもりだった。今日は、そいつを片付けようと思ったが、それだけでは物足りない。周囲をサーチしていたら、西蓮寺があった。小高のカヤからさらに5〜6キロ北の霞ヶ浦寄りに位置し、周囲の地名も「西蓮寺」である。天台宗の寺で、最澄の直弟子が開基というので、俄然そちらに興味が移ってしまった。

マップ

芝の育成地を埋め尽くしたブタナ一見タンポポかと思う

鹿嶋の辺りはタンポポよりブタナが優勢だ。養豚所が多いからではあるまいが。ははは。そのブタナの下生えのように小さな花が咲いている。

ニワゼキショウ丸い実が見える
アカバナユウゲショウノボロギク

圧倒的なブタナの群落の中でもタンポポが頑張っていた。もう花は終わっていたが、総苞片の形からするとカントウタンポポとセイヨウタンポポの交雑種。

花の散ったタンポポ 交雑種
オカトラノオ北浦へ下る道路の法面に咲いていた
トリトマ 花の後の行儀が悪い 北浦湖畔ネムノキ(ミモザ)の花が咲き出した

北浦大橋の上手で北浦右岸は大きく蔵川河口へ向かって湾入している。今日のコースはほぼこの蔵川にからんで北西へ向かう。大雑把な目標として「なめがた地域総合病院」の手前で50号へ合流するつもりだったが、道を間違えて少し遠回りしてしまった。帰りに計画通りの道を戻ってみると、地図ではごちゃごちゃしていたのに、ほとんど判断する余地がないほどすっきりした道だった。初めて地図を眺めると、筋が見えていないので迷うのだ。北浦から50号へ出るまでは田園最中のまことにのんびりした道である。それに地形の稜線部に斜行してアプローチするのでゆるやかに登高し、いつものようなアップ・ダウンがない。

交通量の多い50号へ出ると一転、大型車の風圧に脅威を覚えながら進む。目標の病院を過ぎてしばらくすると左手に「西連寺入口 2K」の看板が立っている。あとは畑の中の道なりである。この向きから入ると、境内の北奥側から入ることになる。まぎらわしいので山門から紹介しよう。

西蓮寺 仁王門
 

まずは仁王門を詳細に…………。

屋根下の木組みを拝見。

この蟇股と簑束が独特なのだとか。

蟇股簑束
仁王 吽形仁王 阿形

山門をくぐると短い参道が延びて左手に常行三昧堂の背面が見える。

常行三昧堂 背面参道 枯れ葉が積もりいささか手入れが

境内中央部へは参道から左手の階段を上がる。 

階段を上がって左手に常行三昧堂、正面に薬師堂、右手間近に北から相輪橖、大銀杏、鐘楼が並び、遙か右手奥に曼殊院。伽藍配置としては変則的だ。

常行三昧堂
常行三昧堂左脇の石像 童子のような上人?
中堂(薬師堂)
最仙が彫ったとされる薬師如来とか
鐘楼
相輪橖(とう) 元寇の凱旋塔?相輪橖、大銀杏1号、鐘楼の位置関係 北から

薬師堂以外は枯朽の味わいに満ちた伽藍が並ぶが、それにもましてこのお寺の主役はイチョウだ。それも2株あって、いずれも樹齢千年を超えるという。最澄の時代から命脈を保っていれば当然そうなる。先週のカヤもちょっと閉口か。

呼び名を何とかしてほしいが、まず1号から。

ハリケーンだね
このイチョウは雄雄の乳房 ははは

次に2号。こちらのほうがやや若いか、と書いて苦笑する65歳。その差違の間合にも満たぬ我が人生。ふっつふっつふ。

このイチョウの黄葉はいかなる壮観であろうか。ここでも秋の再訪を期さねばなるまい。その前に7月にはこの辺りがヤマユリの満開を楽しめるというし、9月の常行三昧会もみたいし…………やれ忙しい。

常行三昧堂と東西軸で東から対面する位置に曼殊院がある。法事の最中で読経の声が流れていた。

曼殊院 客殿(法華堂)

いやいや、今日は満足。うろちょろせずに一件だけで浜風散歩は仕舞いとしよう。午後は午後で畑仕事がある。

帰りに撮った花を少々。

 
 フサフジウツギ(ブッドレア) 四鹿坂下
アリウム・ギカンチューム 北浦大橋西詰近辺ヘメロカリス 同東詰付近

ギガンチュームは盛を過ぎて枯れかかっていた。切り花ではよく見るが、自生しているのは初見だったので撮ってみた。

本日はこれまで。

  
   
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