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| 万福寺・大場家住宅 2009年7月12日今日は玉造の北の羽生(はにゅう)の万福寺と、玉造市街の大場家住宅が目標。ルートとしては鉾田まで北上し、県道8号を西行する。そのままだと北へ上がってしまうので、適当なところから羽生へ下る。 適当なところ、すなわちキグナス石油(小美玉市倉数)の200mほど先を左折してからの道は相当なもの。舗装されているので車が通れなくはないが、自転車でよかったという程度の道。それでも間違ってはいなかったらしく、目標の羽生郵便局の脇で国道355号に出た。 →マップ
今回はアメリカノーゼンカズラではない、ただのノーゼンカズラをたくさん見た。いまは都会ではアメリカ…が優勢だが、こちらでは逆。ノーゼンカズラも中国からの史前帰化植物だが。
キグナスの先から羽生へ抜ける道へ入ってすぐに珍しい園芸植物を見た。どこにでもあるヒメヒオウギズイセンに似ているが、あきらかにそうではない。この家のイヌにさんざん吠えられたが撮ってみた。
今の稲敷市が霞ヶ浦の南端だから、そこからなはるばる湖面を北上して到来したわけだ。
しげしげと仁王門を見ながら写真を撮るこちらが気になったのか、ちょうど自転車で来掛かった地元の方が、話しかけてきた。内容や話しっぷりからこの地域の世話役らしい。仁王像の修理の話しや、現在、文化財指定を申請中のこと、この寺には平重盛の分骨が埋葬されていること、などうかがった。 一体は修理中で、吽像しかなかったが、この仁王像はなかなかのもの。素人目にも、これまで見た西蓮寺や観音寺の仁王像とは仏師の技術が格段に違う。手や腕の表現など素朴さは残るが、顔の表情は仁王の威力を十分に発散している。2体そろえば壮観だろう。
仁王門の奥から苔生した階段が立ち上がる。建造当時は平坦だったろう踏み面もすり減り、蹴上げもランダムに変化して、歩きやすいとはえないが、いいねえこういうのは。 まだ緑も鮮やかなモミジの葉叢の奥に阿弥陀堂。
山下眞二というひとのサイトに遭遇して以来、古建築に興味が向いているので、どうしても軒下の辺りが気になる。
重盛の家臣平貞能が阿弥陀像とともに携行した重盛の分骨を埋葬したそうだ。
次は玉造の大場家住宅。自動車の多い県道を避けて、霞ヶ浦左岸の堰堤道路を南下する。おおよその見当で浜というところから市内への道へ入る。
内部は見られないかと思っていたが、公開していた。説明書によると大場家は水戸藩の大山守(おおやまもり)という役職にあった家で、藩有林の管理が主な仕事だったようだ。光圀も逗留したと、あった。助さん、格さんも? 屋敷のプランは“エ”の字の右上を右にふくらませた感じというか。通用門をくぐった参観者が見上げると、高さの異なる藁葺きの屋根が重層的に調和して心地よい印象を与える。“エ”の下辺が役宅部分、上辺が居住区になる。
係の女性が2人、愛想良く記名を促す。 左周りに外周を一巡してみる。厨房入口左手の小門をくぐると玄関。
平成20年12月に解体修理を終えたばかりで、すみずみまで手入れが行き届いている。まだ新しい?ので藁葺き屋根の裏の結構がよくわかる。 本日の目的は果たした。あとは帰るばかりだが、今日は少し長距離だったので途中のスーパーで昼食を調達し、霞ヶ浦の土手でしたためてのち帰途についた。 またも堰堤道路を南下していると、面白い神社があった。霞ヶ浦、北浦の沿岸には数百メートルおきに大小の水神神社があるが、これはちょっと変わっていた。堰堤からだいぶ距離があったので、いったん通過したが、気になって戻った。
途中、来週に予定している「ヤマユリの里」の咲き具合を見てみようと思っていた。適当に355号に出たときはすでに西蓮寺を通過していた。堰堤道路は国交省河川局の管轄だろうが、河川管理上の標識はあっても、行政区の標識はない。おかげでというか、道路が古墳を削り取って、残りの小山に阿弥陀堂ができたという面白い史跡に出遭った。
西蓮寺を通過してしまったので、勝手知ったる小高へ抜けることにした。いずれどこかで霞ヶ浦・北浦間の稜線を越えなければならない。
アメリカフヨウを撮っていたら、脇のササの枯れ枝の先にムギワラが止まっていた。近寄っても動かないので撮れた。トンボはときどきこのように近づいてもまったく逃げないことがある。なんでだろう?昼寝中?
北浦大橋西詰めの白浜にある成光寺と白浜稲荷も寄ったが、これはまた白浜周辺の散策で見ることにしよう。7時半に出発、帰宅は3時。気温が高かったのと昼のロング缶が効いて、疲れた。ははは。 本日はこれまで。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||