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井上山百合の里 2009年7月18日

前回の西蓮寺のとき、近くにヤマユリの群生地があることを知った。調べると行方市の観光名所になっていて、上野駅にも案内のコーナーがあるという。自然の群生地というより、環境を整備して育成しているようであるが、ま、いっか、行ってみよう。

蓮畑の花も多くなってきた 
タヌキ 板峰付近にて 南無、南無

前回同様、西蓮寺の裏側から入る。今日は大杉や伽藍には目もくれない。境内から参道へ階段を下りたところに山百合の里方向への案内板がある。

境内へ入る階段の向かいが入口前回撮らなかったがてっぺんが
笹薮になっている枯れ木

遊歩道入口になっている袖切り坂が往時の表参道だそうだ。前回見たときは暗くて、この時期半ズボンではヤブ蚊の総攻撃をうけると思ったので、今回は長ズボンをはいてきた。今朝はきれいに掃除されて、竹の手すりが作られ地面にはおが屑が撒かれていた。

坂をくだって行くと蚊取り線香の香りがした。

小学生が育てたマンリョウヤブ蚊対策

坂を下りきったところにちょっとした藤棚下の木道があって、両側にアジサイが植えられ、ヤブカンゾウの群落も見られる。思ったよりシツライを凝らしているではないか。

ヤブカンゾウ

藤棚を抜けると、緑の田園が広がって気持ちがいい。その奥に見えるこんもりと木の茂った小山全体がヤマユリの育成地。

この山全体が山百合の里接待所 コンサートも開かれるとか

接待所で賛助金300円を払って里に入る。時期によりいろいろな野草が咲いているはずだが、いまはほぼ全面ヤマユリ。日本の野草では、大きさといい、容姿といい、色香といい、ヤマユリが一番派手ではないか。田舎の小娘達の間に花魁が割って入るようである。

子供の頃は多摩丘陵が遊び場だったので、夏は至る所にヤマユリがあった。ほかの野草に比べて少し目立ちすぎて違和感を憶えたものだが、いまとなれば懐かしい。

歩道は整備され歩きやすい。ヤマユリ保護のため歩道の外へは出ないように気をつける。

立体的に巡回できるように橋が架かっているひっそりと祠
この辺りが最盛期か

ヤマユリ以外にも少々。オカトラノオも多かったがほとんど終わっていた。

チダケサシヘクソカズラ
ヨウシュヤマゴボウまだ熟していない

最後に接待所で麦茶のサービスがある。漬け物や蒸かしたジャガイモがたっぷりついてくる。どちらも、なかなか美味。観光地ならこれだけでも300円では済まないだろうが、ここで働いているご婦人達はみな山百合の会のボランティア。手製のベンチに腰掛けながら、次々と現れる来訪者の話を聞いていると、一番多いのは東京からで、しかもリピーターがほとんどだった。わたしも来年からリピーター、ふっつふっつふ。

帰りに見る藤棚と木道

藤棚の右手奥の方に、地元の保育園児やボランティアが彼岸花を2万株植えたそうだ。秋の楽しみもできた。ちょうど常行三昧会の頃に満開となるか。

今日は参道に市が出ていたので寄ってみた。

前回とは打って変わって賑わっている。これから午後や、明日、日曜にはさらに人出があるだろう。

アサザ バケツ一杯1000円なり帰りがけに見たオニユリ

今日は山百合の里のみ。本日はこれまで。

  
   
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