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| アズマネザサ 2009年9月9日秋蒔きの野菜に備えて、収穫の終わった畑にビニールシートで覆い、地温を上げて滅菌を行った。そのあと、アズマネザサの対策として、耕地の天地返しをして根茎を根絶しようと思った。収穫の終わった畝は、おもにエダマメを植えていたところで、今年の冬に耕して、近くの森に落ちていた枯葉を鋤込んだ場所だ。
しかし、エダマメが育つ頃になると、畝のあちこちからニョキニョキと竹の子が生えてきて焦った。おそらく、耕した深さが足りず、その下にアズマネザサの根が残っていたのだろう。それを確かめてみたい。 アズマネザサはアレロパシー物質を出すので、おそらく畑の作物に影響を与えるだろうと思って調べてみた。参照文献にもあるように、そのアレロパシー物質の分布はO2層が主でA1層に一部残存するという(土壌の層位。O層は枯葉や枯枝の堆積した表層、A層はそれらが腐植した層=畑の表土。添え字の数値は上部から0、1、2…。)。ということはアズマネザサの群落でも地表の枯葉の積もった層に“毒”があるわけで、根からそうした物質が分泌するわけではなさそうだ。とはいっても、土壌養分の吸収では競合するだろう。
根を切らないように、まるで考古学の発掘?のように掘ったところが、次の写真。まるで、都会の地下の配管のように竹の根のネットワークが現れた。
いままでは、耕していて鍬に当たり次第切り刻んでいたが、これほどまで稠密とは思わなかった。地層を見てみると、おそらく宅地造成のために客土をしていて、その下にこの土地本来の地層がある。ササの根は多くは客土した層を走っていて、ところにより本来の地層へも侵入している。というか、本来の地層にすでに根が張っていて、その上に被された泥の中へも延びていったのかもしれない。それらは、多分、この宅地が造られる前の生き残りだろう。実際、深い位置の根の方が古くて太い。
最初は気づかずに適当に耕していたが、温かくなってそこいらじゅうから竹の子が出てきたので、それ以降は、注意して深く耕してきた。しかし、すごいねえ、これほどとは。これで根っこ掘りは、多分、1/4程度は終わったのではないかと思うが、やれやれ先が長い。 さらに、我が家の庭はアズマネザザの群落に包囲されているから、たとえ庭の中は退治しても、虎視眈々と侵入を狙っているわけだ………… 先住者が植木好きだったのか、この辺りの住宅の庭(農家以外)にしては我が家は立木が多い。カキ、イチジク、ウメなどの果樹もある。しかし、今年を見ている限り、どれ一つとして実が生らなかった。なんだか、これで不毛の理由が分かった気がする。 | |||||||||||||||||