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佐原大祭 2009年10月11日

昨日、NHKのニュースで佐原大祭が放送された。明日もまだあるというので出掛けた。わが家から佐原は道路距離で25キロ、意外に近い。北浦大橋を渡って県道185号から国道51号を経る。行政区でいうと鹿嶋市から行方市、潮来市、稲敷市と渡って香取市へ至る。浜風で走って楽しい農村風景はないが道は簡単だ。

ついでにといっては申し訳ないが、歌舞伎の松本幸四郎の初代の墓が、佐原から3駅銚子寄りの小見川にあるというので行ってみることにする。若い頃の華々しい活躍に比して、歌舞伎役者としての当代はいささか物足りないが、ま、いっか。佐原まではもちろん浜風だが、佐原・小見川間はちょうどよい電車があったのでJRにした。こちらも自転車にするなら、国道124→県道44号経由がよい。

 初代幸四郎の墓所 善光寺
本堂では法事の最中薬師堂
初代松本幸四郎の墓墓碑にも線香台と花が?

花は少ししおれていたが参拝者は絶えないようだ。景清ではないが、歌舞伎の大名跡ともなると墓も一カ所ではすまない。

佐原には夏、秋に大祭があるが、夏は町中の八坂神社の祭り、秋は町の南西の山中にある諏訪神社の祭り。佐原大祭の詳細はここを参照。山車が町内を進行する曳き廻しでは、引き綱の前の方は子供たちや女性陣が持ち、台車の周辺は男衆が固める。行列の見せ場である曲曳き(のの字廻し、小判廻し、そろばん曳き)は綱を解いて男性陣が体力にものをいわせる。残念ながら曲曳きの山場は昨日だったようで、今日は乱曳きだけ。もっとも、町内の各所に見せ場が分散しているのですべてを見るわけにはいかない。祭りの段取りは詳しく決まっているようなので、来年の楽しみとしよう。

佐原の駅前では義経の山車が出発を待っていた。

佐原駅前 義経引き綱をとる女性陣
義経出陣いでや平家の者ども
こちら浦島太郎
囃子方幅広の車輪 なぜか「ハンマ」という

がっちり組まれた幅広の4つの車輪は、直進性はよいだろうが小回りがきかない。町内の狭く曲折する街角では、台車の下にこじ入れた丸太、それに男どもの肩や背で山車を分回す。それが見所である。

神事であるが、なぜか法華の太鼓日蓮宗の行列も参加
大祭は神事で御座るよのお、ご同役
好天に恵まれ結構な祭事で御座るここが旅所のようだ

佐原駅の東側を蛇行する小野川が、利根川に通じていて、これが往時の交通の動脈。この川沿いに古い町並みを思わせる民家や商家が連なる。

アメジストセージ 花盛り小野川
小野川沿いの旧家
じゃーじゃー橋 橋桁の中央に吐水口が開く 右手は忠敬の生家

小野川沿いでも山車の行列が。

大楠公
遊覧船から見上げる観光客

小野川に交差する街道にも古い町並みが残っている。

手搾りが売りのごま油店八坂神社

秋は諏訪神社の大祭だが、町中の八坂神社へ。

八坂神社拝殿
本殿と拝殿(奥)神木 ケヤキ 建物は山車の倉庫兼博物館

また川端へ戻って。曲がりくねった小路から現れ出でたる小野道風。さて、小野川に懸かる狭い橋を渡らねばならない、すべて人力で。

小野道風さあ、登りだ

小路の出口、ごく限られたスペースで方向転換して、すぐ橋の登りにかかる。小技の連続。

それ、押せやれ、押せ
やったぜ ものどもご苦労 道風

対岸では、また、別の山車が。

遊び半分 子供たちの先導やがて女性陣 君なら独りで大丈夫
現れたのは天神さん

最後は、畏れおおくも………。

仁徳帝……の出御 この先はお祭りステージ

お祭りステージでは神楽保存会の演奏がある。

 

町をあげての大祭。潮来の伊太郎ちょっと見だけでは全貌をつかみきれぬ。しかし、山車を見るポイントはだいたい分かった。来年は、もう少し中味濃く楽しめるだろう。

本日はこれまで。

  
   
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