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二本松寺・白鳥の里 2010年1月10日

先月はあまり浜風に乗っていない。土日に都会へ出ることが多かったせいもあるが、実は、浜風の操作系を一新し、ブレーキとシフトの操作レバー、同ケーブル、ブレーキパッドを交換した。一番手こずったのは、互換品の探索。なにせ16年前の機種だから、当然同じものはない。浜風のギヤは、前が3段、後ろが7段。ところが、現在のMTBの主流は前3段、後9段なのだそうだ。3:9ならいくらも候補はあるが、3:7となるときわめて限られる。メーカーはシマノなので現在もバリバリの現役だが、サポートに訊いても確とした答えが返ってこない。

交換後の新操作レバー 左右
左 フロントギア 3段右 リアスプロケット 7段

さんざん迷って、発注はしたものの、やはり違っていたりして再発注。やっと揃ったところで、全部を付け替えたが、シフトの調整がなかなかうまくいかない。おおよそ互換性はあっても、コンポーネントが同じではないので、付属の説明書どおりには作業が進まない。それに用語の複雑なこと。ギア(ペダルで駆動するほうの3段)にスプロケット(後輪に着いているギア7段)にディレイラー(シフトのためチェーンをギアから外す金具)はいいが、文脈によって用語が変容する。スプロケットがリアのギアになり、スプロケットのギアの大小が、ロー側・トップ側あるいは外側・内側と同じパーツがさまざまな呼ばれ方をする。はじめはちんぷんかんぷん。というわけで先月後半はほとんど浜風に乗れなかった。まだ完調とまではいかないが、今日は少し遠出をしてみる。

フロント ブレーキリア ブレーキ

ブレーキはカンチレバー式で現在はあまり使われていないらしい。

フロント ディレイラーリア ディレイラー
以前の操作レバー

マップ

大生神社の神宮寺である二本松寺と、去年も訪ねた白鳥の里を見て、神宮橋から戻る。北浦の南半分を周回することになる。

二本松寺

二本松寺は、国神神社の獅子舞のときに、偶然そばを通っているので、道は問題ない。快晴静穏で文句なしの冬日である。二本松寺は、霞ヶ浦と北浦に挟まれた丘陵地帯の南端、丘陵が潮来に向かって高度を下げたところにある。広い畑の端にこんもりとした森に囲まれた丘があり、その丘全体が寺域のようである。

 
この丘全体が二本松寺
このアングルは寺を去るときのもので、アプローチは左奥側からだった

丘の麓に墓地があり、墓参のひとの姿もちらほらみられる。

天台宗 羽黒山 二本松寺参道
 
本堂

お寺としては繁盛しているようだが、観光気はまったくなく、パンフレットなど置いてなかった。Webで調べてもあまり情報はない。石碑に、開創は天台宗第三代座主の慈覚大師円仁とあった。調べてみると、円仁は栃木県壬生の生まれで、最澄が東国に布教の旅をしたときに随行しているので、そのときのことかもしれない。ただし、最初のお寺の場所はここではなかったようだ。あとで、近くに城を構えたこの辺りの豪族が、城の北西にあたるこの地に、鬼門の守りとして移したらしい。

向拝
歴代住職などの墓所無縁仏
地蔵菩薩鐘楼

本堂も周辺の建物も新しいもので、古寺趣味の当方としてはものたりないが、整斉として気持ちの良いお寺だった。門前脇の抜け道から丘の下の田圃へ出て、広い田圃を突っ切って県道189号へ合流。北浦方向へ向かう。水郷県民の森や大生神社の南側を通って人家もない林の中の道を進むと、だんだんオートバイの爆音が喧しくなる。オートバイのサーキット(イタコモータースポーツパーク)があるのだ。

大生殿神社

そのサーキットの脇に大生殿神社があった。大生神社と遠くはないが、こちらは大生氏の祖先を祭る神社。ちょっと、覗いてみた。

大生殿神社参道の桜並木 左側が桜の古木小さな丘の上に社が

写真は静謐な杜の中の神社を思わせるが、すさまじいバイクの騒音が鳴り響いている。

大生殿神社 拝殿 シャッターかよ?…だそうである
おお、石造りの本殿石なら長持ちするとは…

氏神の社にずいぶんと金を掛けたものだ。あるいは、隣のサーキット場に土地を売ったのだろうかなどと、げすの勘ぐりである。

北浦へ出る寸前、丘陵を下る直前に『かんぽの宿 潮来』がある。 外周する道路があるので、北浦側へ回ってみた。宿の最上階に温泉があるらしく、上気したすっぽんぽんの子供たちが窓際を走り回っている。風呂には興味はないが、北浦を眼下に入るのなら悪くない。

かんぽの宿 北浦を望む丘の上宿の前から見る北浦

北浦白鳥の里

北浦白鳥の里 地元のひとたちで賑わっている

堰堤道路沿いの狭い駐車場はほぼ満杯で、今川焼きの屋台まで出ている。丁度、餌やり時だったのか、白鳥を守る会のスタッフ(左側 黄色いジャケットの人)が100円で餌を売っていた。その餌を買って撒く人の周囲に水鳥が蝟集する。ちょっと、気持ち悪いくらいだ。

買った餌を撒く人の周囲に水鳥がダッシュして大騒ぎ。こぼれた餌が腐敗するのか、臭気が立ちこめる。

日頃はほとんど近づけないバンまで混じる

スタッフは栄養を考えて餌を選んでいるとは言うのだが、どうもこの光景、面白いかも知れないが、本当に野生動物の保護なのかどうか?

もどりは、北浦沿いに神宮橋まで下り、県道242に絡んで戻った。家と鹿島神宮駅の行き来で何度も通っている県道だが、このオブジェ?にははじめて気付いた。

アニメファンの墓石屋言わずと知れた…

本日はこれまで。

  
   
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