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帆曳舟 2010年3月11日

今日は茨城空港の開港日で朝からTVはにぎやかだった。それを記念して三昧塚古墳近辺(沖洲)の霞ヶ浦の伝統漁法に使われた帆曳舟の運行があるという。当地へ引越して以来見たいと思いつつ見そびれていたので、午後からでかけた。運行は一日3回で、最終が3時からなので、なんとか間に合いそうである。帆走に沖洲が選ばれたのは、茨城空港から一番近い霞ヶ浦の湖面だからか。

マップ

このところうんざりするほど冴えない天気が続いたが、今朝は快晴。少し風が強く、帆走にどうかと心配だった。無風でも強風でも中止だそうだ。問いあわせようにも朝から電話は話し中。だめでもかまわないので、新生浜風の試乗をかねてでかけた。

北浦湖畔 畦道を覆うオオイヌノフグリこのおびただしい数

浜風の様子をみながら、うろうろ走って、玉造の先で霞ヶ浦の堰堤道路に出たころはもう3時近かった。

 
筑波山を背景に色とりどりの帆曳舟が浮かんでいた。

家から終始向かい風。堰堤道路へ出ればますます風は強まるが、風力・風向の一定した風で荒れた感じはない。沖洲へ向かって浜風を進めると、やがて堰堤に駐まる車が増えを、周囲でカメラを構えるひとの数もどんどん増えてくる。

 
7色の帆曳舟、白が左端にはみでてしまった。

適当なところまで進んで、空いていたスペースに浜風を止めてしばらく眺めたが、まあ、だいたいこんなもの。なにをするわけでもなく、30分ほど一列にならんで少々こちらへ近づいただけ。この風では帆を上げただけなら流されてしまうから、エンジンで逆向きの推力をかけて停止しているものと思われる。霞ヶ浦大橋の近くから出る遊覧船が時間をかけて舟列を一巡すると、その場所で帆を下ろしはじめた。これで七色帆曳舟の帆走?は終了。

こんなに大きな帆を使うのは流し網を曳くための推進力が必要だったからだろうが、実際に漁するわけでもなく止まっているのはなんだか間が抜けている。実用を離れてしまった伝統を形式的に再現する、これが観光?

帰りは浜風の調整をしつつ、麻生まで下って、またあの味噌屋で味噌を買って帰った。

本日はこれまで。

  
   
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