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| 沖洲と西蓮寺のサクラ・椎井池 2010年4月4日東京は満開だというが水戸から銚子へかけては例年1週間ほど遅れる。この地のサクラはまだ2回目だが、以前から桜前線が水戸から銚子へ急カーブで南下するのが気になっていた。今年はことに遅く、家の近所の中学の桜並木はまだ開花していない木のほうが多い。それでも、このところ新生浜風にあまり乗っていないのでサクラの様子をみがてら、少し遠出してみることにした。 帆曳き舟を見に出かけた沖洲というところに桜並木があるという。 →マップ
鹿行地方の庭には、このコブシとシデコブシの雑種のようなマグノリアが多い。
鹿行大橋を越えて国道354を行くのがいやだったから、その南の山道を走ったが、失敗して早めに354号へ出てしまった。あとは、県道50号の途中の榎木から山越えで霞ヶ浦へ出る。
沖洲の中心街から山手に向かって、国道355号をトンネルでくぐってしばらく走ると、サクラ並木がはじまる。まだ2分咲きくらいか。ほんの数百メートルかとおもったが、意外に長く、結局、国道8号まで、1キロ以上続く。どうやら桜並木の一帯は、昔に別荘地として開拓されたようで、芸術家村などがある。別荘地として成功したようには見えないが、いいところだ。 こんなにサクラ並木が続いているのに、ほとんど花見客はいない。ときおりゆっくり走らせて中から見物する車がある程度。 国道8号まで行って引き返し、道路脇の空き地に手頃なベンチがあったのでそこで昼とした。浜風を駆ったあとのビールは美味いが、今日はむしろ燗酒が欲しい。
ここまではまあまあの行程だったが、帰りがつらかった。霞ヶ浦へ戻って堰堤道路を南下したが、向かい風がとても冷たい。暖かくはないと思っていたが、真冬ほどの装備ではないから、寒さが身に沁みた。 まだ時間が早かったので、ご近所ブログで紹介されていた椎井の池(しいのいけ)に寄ることにした。常陸風土記にあるこの池の説話(夜刀の神)に惹かれるものがあった。玉造の市街からは、国道354号を上って県道50号と交差する少し手前の南側になる。国道は車の流れがひっきりなしだが、ちょっと脇道にそれると田園地帯というより森林帯に入り込む。適当に見当を付けて国道を離れ、鬱蒼とした森の中を谷底へ下ると、竹薮を過ぎたところに椎井の池が見えた。
なぜ愛宕神社なのか。地祇、夜刀神社でよかろうに。
国道から少しそれただけではあるが、深い森は、そこに入り込んだ人に畏怖の念を抱かせる。都会にいると圧倒的な人数と人工物の夥しさに磨耗して、自然の怖さなど感じられなくなる。こうした場所はいつまでも残って欲しいが、夜刀神が、千年を経て、またいずくへか、去らねばならぬことを恐れる。 このころには、いくら走っても身体が冷えてきて、寄り道する気も失せていたが、西蓮寺には寄ってみたかった。
日曜の2時頃だが、境内は閑散としていた。数日後の華やぎを予感させる西蓮寺の佇まいもまたいい。
いやあ、寒かった。本日はこれまで。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||