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クモの子とヨトウムシ 2010年6月9日

このところ虫づくしだ。

クモの子

今朝、畑の様子を見ようと玄関を出て、ポーチの脇のノシランを見ると、葉に懸けたクモの巣の中に黒い塊が見えた。クモの子である。

蝟集するとはこのこと

「蜘蛛の子を散らす」という表現があるが、あれはまさにその通りである。鳩ヶ谷の家は、前がサクラの林だったから、落葉が屋根に落ちる。それが雨や風で軒樋に集まり、最後は樋の集水口に溜まる。そうなると、水が抜けないから、嵐でもくれば軒樋が滝のようになって裏見の滝見物となる。

そんな状態でも掃除が面倒で長く放置しておいたことがあった。とうとう、意を決して脚立をかけて、掃除をはじめた。脚立が短くて集水口の中は見えないが、背伸びをして手を差し入れて枯葉をつかみ出した。何度か繰り返しているうちに、雨樋の表面を細かいケシ粒のようなものが大量に走った。固体である樋の表面なのにまるで漣が立ったように見えた。おびただしい数だった。恐らく詰まった落葉の下にクモの卵嚢が産み付けられていて、孵化したばかりの幼虫がたむろしていたのだ。そこへ、こちらが手を突っ込んでかき回したわけだ。それが、「蜘蛛の子を散らす」のを実感した初めての経験だった。

あのときのに比べるとこれは大分数が少ない。クモの種類が違うのだろう。しかし、もしかして同じような行動をとるかと、巣をはじいてみた。たしかに、巣の中で固まっていたものが、ぱっと分散はしたが、巣の外へ出ることはなかった。まだ孵化したばかりで、逃げだす状態ではなかったのかもしれない。

ヨトウムシ

畑の様子を見回っていると、コスモスの苗が茎の途中を切り取られて、落ちていた。まだ苗だからそれほど太くはないが、こういう悪さをするやつはヨトウムシに決まっている。

潜って逃げようとしている

本当はヨトウガというガの幼虫である。夜盗虫の名前の通り、日中は土の下に隠れていて、夜になると這いだして近くの植物を食害する。以前は、夜になってから出てきたところを懐中電灯で照らして捕まえたのだが、考えてみれば土の中にいるのだから、明るいうちに植物の根の周りを探せばいい。実際、被害にあった植物の周囲の土を軽く掻き分けてみると必ずヨトウムシがいる。

昨日は、このタマネギの周りにもいた

そういえば子供の頃、夜更かしをしていつまでも寝ないでいると、親父に、「夜盗虫みたいにいつまでも起きてるんじゃない」としかられたことを思い出す。でもあの頃は、本当にそんな虫がいるとは思ってもいなかったが。

  
   
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