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潮来コスモス畑 2010年10月2日

ご近所ブログに広大なコスモス畑のことが何度も載っていた。調べてみると潮来市のホームページにそれらしき紹介があった。潮来大橋の上流、常陸利根川左岸である。ちょっと覗いてみることにした。

潮来駅方面から接近して、潮来大橋へ接続する車道を越えると、住宅街を貫いて一直線の広い道路が延びている。しばらく行くと、正面はるかに赤みを帯びた畑が見えだした。近づくにつれて一面に広がるコスモスの群落が目に入ってくる。潮来市のHPには6ヘクタールとあるが、そういわれてもピンとこない。とにかく見わたす限りコスモスである。しかし、一見して単調。淡いピンクと濃いピンクの2種類しかない。根元を見ればほとんど手入れはされていず、コスモス以外の雑草も少なからず混じっている。最初に播種してあとは適当に放置といった印象だ。

だだっ広いコスモス畑 この時期は摘みほうだい
あっちもこっちも

常陸利根川左岸の休耕地をそのままコスモス畑にしたのだろう。潮来には観光の目玉としては全国的に有名な水郷とあやめ(植物としてはハナショウブ)があるが、それも5、6月が過ぎれば、これといった魅力はない。そこで、安直に思いついたのが秋のコスモスだったか。どっこいコスモス園は全国に珍しくはないし、それにただ蒔きっぱなし程度の芸のなさでは、せいぜい近郊の人が暇つぶしに来るのが関の山。だいたい、同じ品種を一面に敷き詰めて、数の多さで人目を引くようなやりかたは好きではない。植生からしても不自然。

さんざんけなして、じゃあなぜ見に来たと反論されそうだが、わたしは子供の頃から、コスモスが好きなんだ。ははは。叔母の家にコスモスがたくさん植わっていた。帰りぎわにその花を摘んで、花弁を何枚か抜き取り、途中の橋の上から落とすと、くるくると風車のよう回りながら落下して川面に着水する。それを見るのが楽しみだった。

とにかく……広いんです!!!

のんびりきたのでいい頃合いだった。コスモス見物は後回しにして昼食にする。コスモス畑のすぐ脇は常陸利根川の土手である。風は爽やかだが、あまり吹かれても落ち着かない。土手の下に降りて通船ゲート脇の風の少ないところで昼にした。日が差すとやや強すぎ、曇るとちょうどいいといった気候。

土手には彼岸花もお昼はここ

食後は広いコスモス畑を散策。中央の通路脇に、さまざまな風貌にとりどりの衣装を凝らした案山子が立っていて、わずかに単調さをまぎらす。いくら広くても、どこを見ても同じ光景ではそう時間もつぶせない。

かわいげな鼠男? なんだか嬉しそう

というわけで、潮来の観光案内は、これまで。

  
   
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