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Sidewalk 投稿 → 30日(2)、29日、28日(2)

波崎の大タブ(神善寺) 2010年10月11日

昨日はせっかくの快晴だったが、目標を決めかねているうちに出そびれてしまった。結局、少し遠いが『波崎の大タブ』に決めた。旧波崎町は神栖市に合併されて市の南端に位置し、利根川を挟んで目の前は銚子になる。タブノキの古木というと、府馬の大楠の圧倒的な存在感が忘れられないが、波崎の大タブも写真で見る限り、相当な強者のようである。

ルートはどうとるにしても、鹿島灘に沿ってひたすら南下する。途中、鹿島港が深く陸地に切れ込んでいるのを迂回する以外は、ほとんど直線的といっていい。見所も大タブ以外は、松本家住宅くらいしかない。ついでだから、波崎港を見てみるくらいか。

マップ GPSロガーのチェックが終わって手元に戻ったので今回はログのトラックを表示した。GPSのログだからGPSの計測高度をログしているのかと思っていたが、そうではなく気圧計高度をログしていたのである。それなら、気圧が変化するごとに設定しなおさなければ、高度で100m以上の誤差がでるのは当然だ。GPSログがなぜ気圧計をログするのかといえば、気圧変化さえなければ(あるいは、適正に較正すれば)、GPS高度より気圧計高度のほうが精度が高いということだろう。今回は較正しないででかけてしまったので高度ログは載せていないが、鹿島の丘陵地帯から神栖へ下りると、あとはほとんど高低差はない。

益出神社

神善寺の直前にあった神社。名前などどこにも書いてなかったが、GooleMapで「益出」となっていた。この辺りの地名か。“ますだ”と読むのだろうか。本殿だけの簡素な造りだが、朱塗りの古びた具合になかなかの味がある。

 益出神社
本殿のみ 朱塗りの古びた具合に味が

波崎の大タブ(神善寺)

コンビニを探して少し行きすぎて、GPSコンパスだよりで神善寺に行き着いた。目的のタブは一見してわかるが、それ以外にもタブの古木が多い。 

真言宗智山派 益田山神善寺

波崎町の大タブは山門を入って左手奥にある。古木の例にたがわず、これも主幹を失っているが、勢いは衰えていない。主幹の折れ口が受け皿のようになって、そこにツバキやヤツデなど数種類の木が生えている。これら居候も、それぞれに健康そうであった。

大タブ
 
布袋さんも負ける
主幹の折れ口に数種の木が生える
残された幹の勢いはまだまだ
大タブの回りは地蔵像群が取り囲む
本堂側から見る大タブ

大タブの写真ばかりでは神善寺に申し訳ない。本堂と釈迦堂も載せておこう。境内正面に本堂、左手に釈迦堂がある。真言宗で釈迦堂というは珍しいのではないか。

釈迦堂本堂

今日の目的は達成。遠路、浜風を漕いだ甲斐はあった。風格において『府馬の大楠』にはいささか及ばないが、満足。ここまで来たのなら、波崎港までいってみよう。

波崎港

波崎港

広大な港内は釣り人ばかり。船がほとんどない。

広い港内に船はなく……釣り人が点々

広大な港内に魚船の姿はほどんどなく、万年工事中かに見えるヤードも荒涼としている。今日は日曜で漁が休みだろうし、もっと多数の船が係留されていてよさそうだが。風はけっこうあるが寒くはないので、港内に取り残されたような土塁の上で食事にした。

昼場から銚子方面 風車の左に小さなく見える塔は銚子のポートタワー

帰途はなるべく車が少ないと思われる海岸道路を北上する。砂丘植物園にも寄ってみたがここに載せるほどの内容はない。そのまま北上すると、不審な看板が…………

神栖市の出した同じ内容の看板が、数キロに渡って点々と現れる。だんだんその数が増えて、最後には「トラブルのもとなので入らないで」くれとまである。道路であるのだし、車はだめでも自転車くらいは通すだろうとそのまま進んいった。しかし、考えがあまかった。その駐車場らしきところに近づくやいなや番小屋から男が飛び出してきた。初っ端から喧嘩腰で、“入るなら500円払え、でなければさっさと出て失せろ”と、えらい剣幕でまくし立てる。あまりの勢いに、なんでそこまで?と、おもわず笑ってしまった。話の通じる相手ではないので、引き返しながら考えるに、どうやら神栖市とこの駐車場の所有者がただならぬ?関係になっているのではないか。長年にわたってこじれにこじれた問題を抱えて、近づくものは問答無用で敵と見なして攻撃してくるようだ。面白半分で近づいたこちらが悪いが、いい気分ではない。

帰りの道路には参った。海岸道路へ戻るのも面倒だから、一本内陸の地方道を北上すると、やがて片側2車線の広い道路へ出た。マップを見てもらえばわかるが、この道路が延々10キロほど完全な直線道路で、単調きわまりない。北浦のmonotonousもこれには、真っ青。やっと地獄の直線が終わったと思うと、雨が降り出して、第2目標の松本家はあきらめざるをえなかった。

どこまでも直線こんな道が10キロも

鹿嶋市に入ったころには雨も止んだので、気を取り直して第3目標の、「なるべく鹿島線に沿った道を選ぶ」を実行した。この辺りは貨物専用線になるので乗車したことはない。これはおおむね目的を達したが、あとでログをチェックすると、もっと接近して並走することができる。いずれ試してみよう。

そうこうするうちに、また雨が降り出し。帰宅する頃にはそぼ濡れとなった。

鹿嶋市内の踏切で貨車に出会う

波崎の大タブは見るに値したが、はて、行程の長さ、途中の単調さを思うと再訪は考えてしまう。今回はひさびさに尻が痛くなるまで浜風を漕いだ。

本日は、これまで。

  
   
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