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瑞雲寺・椿神社・大福寺 2010年11月21日

今日は長丁場をやろうと思っていたのだが、天気予報は午後から雨。しかたなく、近場でお茶を濁すことにした。瑞雲寺・椿神社は去年の同じ頃に歩いて訪ねている。瑞雲寺の風情は忘れがたい。浜風で行くとなると、それだけでは物足りないから景清ゆかりの大福寺も加えた。

前回、瑞雲寺へのルートは地図で調べるのにだいぶ苦労したが、今回はGoogleMapのルート検索で調べてGPSナビにアップロードした。ついでに、瑞雲寺→椿神社→大福寺も調べてアップロードしたが、椿神社から大福寺へは、みるからに相当な畦道か山道では?というルートが示された。

マップ  マップは実際に走ったログで示している

実際に走ってみると、瑞雲寺へは前回歩いた道とまったく同じであった。ただ、もうすぐ着くというところで、以前と違う道をナビが指したので、それに従ってみた。

がーん! 行き止まり

ナビに従ってゆくと広い畑にぶつかったが、進入禁止。方向からすると奥に見える竹薮の先が崖で、その下が寺であろう。これまで何度もあったように、地図の道が廃道になったに違いない。

ナビは正しかった

あとでナビ・データをチェックしたが正しいルートを示していた。要は、こっちが早とちりで、ナビが50m先の左折を指示した時点で、その位置にちょうど左折する道があったので曲がってしまったということだ。ナビは正しい!!! ぽりぽり    2010/11/22

瑞雲寺

こっちが正解 ま、廃道に限りなく近いがやっと見えました 三門

今度も、だれもいない。ただ、荒廃の気配はない。檀家や地元のひとが手入れをしているようだ。

前回はイチョウが黄葉していたが、今回はまだだった。

 
瑞雲寺 法宝堂

 

イチョウはまだだが、鮮やかな紅葉を見せる木もわずかにある。

ここは彫刻がなかなか見応えがある。

巻物を手に菩薩か?その裏

垂木が3段になっているが、最上段が新しい。昭和59年に茅葺きから胴葺きに変えている。二軒(ふたのき)の垂木に、最上段の垂木がそのとき加わったのだろう。

3段の垂木 最上段は葺き替えによるか急峻な宝形造り

今日は風がないので、タケの林が静かだ。

周囲は孟宗竹の薮

椿神社

椿神社へは畑の畦道を使った前回の道のほうが近かった。地図では畦道が道路になっていないのだろう。

椿神社と参道 見えないが右の土手の奥にも摂社と参道がある

残念ながら写真に写らなかったが、破風の上の箱棟の正面に、丸に椿の字が浮き彫りになっていて、左右に椿の花が添えてある。この祭神はサルタヒコ。天狗に擬せされる容貌魁偉な神と椿の花はあまりそぐわないが、それもまたよし。

拝殿破風 丸に椿本殿

周囲は完全に開けてしまっているが、こうして参道を眺めると、一瞬それも忘れる。右手のスダジイの群れは八岐大蛇がのたうつかのようだ。

ではこれで 椿神社参道摂社の枯れ木

椿神社→大福寺

さて、ここからが問題。ナビにルートは入っているが、はたしてまっとうな道であろうか。案の定とは、こういうことか。急にナビが逆方向を指したので、戻って探すと、農家の脇に細い道があった。地図だけだったらまず入らないだろうが、ナビのほうがわたしより方向感覚がよい(ははは)。信じて進んだら、こんな道に。まず人はほとんど通っていないようだ。踏まれていないから足下がふかふかする。山ではそうなるとルートを外れている証拠だが、ここは道であることは間違いない。周囲のタケが倒れ込んで朽ち、行く手を塞ぐ。もちろん、浜風は降りて手押しである。浅い沢に沿って下ってゆく。

果たしてたどり着けるか朽ちたタケが倒れ込んで

薄暗い薮の中から、ぱっと開けた谷間へ出た。遙かに北浦を望んでしばらく進み、次は右手の山へ登る。

やっとまっとうな道へ遙かに北浦が見える

以後もナビの指示を信じて進む。途中、農家の庭隅にタブノキの古木を見る。

途中の農家の庭の隅にタブノキの古木同左

大福寺

以前にも紹介したが、この寺には景清の娘人丸の墓所と伝説のある塚がある。ヤマトタケルや弘法大師には負けるが景清も所々に名前を残す人気者。それにしても、こんな近所にと!最初に知ったときは驚いたものだ。

大福寺本堂
お久しぶりです万両

あいかわらず人影はないが、本堂の隣に庫裏がある。今回は、大黒さんらしい人影が庫裏に出入りをしていて、遠くで枯葉を掃除する音がした。境内は隅々まで手入れが行き届いている。

奥の塚が人丸の墓 

前回、瑞雲寺は歩きだったので午前中いっぱいかかったが、今回は浜風なのであっけなく目的を達してしまった。それにナビの御利益も多分にある。ややものたりないが、近場の秋の風情もまたよしとしよう。で、結局、終日、雨は降らなかった。

本日はこれまで。

  
   
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