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霞ヶ浦南部 2012年5月27日

快晴とはいかないが、この季節らしいよい天気だ。今日の目的は霞ヶ浦南部の一周。つまり、霞ヶ浦大橋から土浦まで霞ヶ浦の北側を走り、帰途は、南側を走って北利根橋まで。北部の一周(霞ヶ浦大橋から高浜)はすでに走っているが、こちらは家から霞ヶ浦大橋までのほうが遠いくらいだった。

原則として堰堤道路を走ることにした。完全な一周ではないが、スキップした部分は何度も走っているので、まあよかろう。しかし、今日の敵はちと手強い。

マップ(起点標高38m)

道ばたの杉林のオダマキ誰かが手入れしているのだろう

行方丘陵の植物あれこれ。

ホウノキの若葉ミニ北海道

北浦から霞ヶ浦へ抜けるときに、いつも間違えるところで、しょうこりもなく間違えてだいぶ時間をロス。Y字の分岐は間違いやすいが、この辺り、追分風の分岐が何段構えで出てくるのだ。

霞ヶ浦大橋から先は、堰堤道路だから普通なら間違いようがないが、例の震災で不通個所が少なくない。川は上流から見て左岸、右岸というが、霞ヶ浦の場合、途中で大きく別れているので、ちょっと事情が複雑である。実際には、北東側を左岸、南西側を右岸として、高浜から土浦まで、ちょうどかすみがうら市の沿岸になる部分を中岸と呼んでいるらしい。何度か通っているが、今回はじめて気付いた。行きは追い風だったので快調に走れた。

土浦城(亀城)

昼時に土浦についたので、土浦城趾を昼場とした。亀城(きじょう)ともいうそうだ。

掘にヤナギ土浦城  霞門

浜風以外で、土浦は何度か来ているが、この城趾ははじめてだ。じつは神皇正統記と格闘していたころに、北畠親房がもっとも信頼していた東国の武将が小田治久であることを知った。その治久が土浦から数キロ筑波山寄りの小田に居城を構えていて、親房はそこで神皇正統記を書いた。いまの土浦城跡は江戸時代のものだが、当時もこの辺りに小田の出城があったようなのだ。

お堀のカメ  外来種のアカミミガメばかり

亀城のお堀にもカメがたくさんいたが、残念ながら在来種は駆逐され北米産のアカミミガメばかりだった。

修復工事中の櫓門

昼をすませて霞ヶ浦湖岸へ出る道を探しながら土浦駅周辺を走ってみたが、日曜の午後だというのに駅前の主要な繁華街にほとんど人影はなく、大半の店がシャッターを下ろしていた。これでは駅前のイトーヨーカドー堂が撤退するのもむべなるかな。

来るときは追い風だから、帰りは当然、逆風である。来るときは時速25キロくらいまでは出せたが、帰りは15キロがやっと。湖岸が迂曲して向きが変わるから、たまに順風になると、天国のように楽ちんだが、ほとんど長続きしない。

それと堰堤道路の通行止めカ所が多くて何度も大きくルートを変更させられる。さらに、中岸が単調な地形なのに対して、右岸は江戸崎のところで大きく湾入している。とにかく行きはよいよい帰りはなんとやらだった。

向こう側も走ったのだ
麦秋

モーターボートの置き場などがあるが、ほとんど左手湖、右手畑を見ながら走る。

大須賀津付近にあった展望台
上流方向下流方向
陸側対岸
大型のセリ科植物

江戸崎のところで小野川が霞ヶ浦に注ぐ。その河口が広大で、堰堤道路を走っていると、また別の湖に誘い込まれるような気分である。

やっと憶えのある古渡橋が見えてきた

古渡(ふっと)の橋が見えてきたところで、土浦のコンビニで買ってきたスニッカーズを齧りながら一休み。本当はミルキーウェイが好きなんだが、などというとお前いくつだと笑われそうだが、チョコレートはハーシー、チョコバーはミルキーウェイがわが標準である。あ、なおココアはバンホーテンのほうがいいかな。ははは。

古渡橋を越えて対岸へ渡ると、なんとなく浜風の速度ベクトルに我が家方向成分が含まれたような気分になる。まあ、まだ先は長いのだが。土手沿いの垣根の花でも眺めながら行こう。

センダントベラ

今回、写真は撮らなかったが、利根川やこのあたりはキショウブがいたるところに自生している。これも外来植物だが、もはや違和感はない。

シャリンバイスイカズラ

和田岬の公園も、堰堤通しに車がとおれないせいか、閑散として荒れた感じがした。

観察所は、西浦右岸8.5キロ標識妙岐ノ鼻の野鳥観察所 だれもいない

何度か書いたが、通称霞ヶ浦の河川管理上の名称を西浦といい、西浦と北浦を合わせたものが本来の霞ヶ浦だ。土浦を出ですぐに気付いた右岸の距離標識は39キロくらいだったとおもう。右岸の下流端は北利根橋だから、土浦から北利根橋までの堰堤道路の長さが39キロ強ということ。工事の迂回が含まれるので実際の走行距離は大分長くなる。そういえば、今回は、らしき格好の自転車屋さんをあまり見かけなかった。これだけ不通個所があると、信号なし高低差なしで飛ばしたいひとたちは興を削がれてしまうかもしれない。

稲敷大橋から北利根橋までの堰堤は全面工事中で、並行する下の車道を走ることになる。この辺りになれば走り慣れた道。首筋と尻の痛みをこらえつつ、あとはひたすら漕ぐ。やれやれ、今回も長い旅でした。

本日は、これまで。

  
   
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