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化蘇沼稲荷神社例大祭 2012年8月25日

今日は化蘇沼稲荷例大祭。恒例で曜日を問わず8月25日に開催される。前回2009年に訪問したときは平日で、午後からでかけたのでほとんど終わりかけていた。今年は25日が土曜日。これは行かずばなるまい。この例大祭の目玉は奉納相撲と巫女舞。朝食をすませて早々にでかけた。

マップ(起点標高37m)

成田香西神社

前回の化蘇沼稲荷の帰りに偶然見かけた神社だが、スダジイの古木が印象に強い。今回は行きがけに訪ねた。

成田香取神社まあたらしい説明板

この地方にはスダジイの古木は多い。樹齢は説明板に約300年とあったが、これほどのびのびと育ったものは他に見たことがない。残念ながら前回の写真ほうがはるかにすっきりと写っている。あのときは斜光だったからか。

奥の二階屋に比べると飛び抜けた樹高と分かる

化蘇沼稲荷

ちょうど開会式のときに着いた。衆議院議員の額賀某が主賓らしく、記念撮影の最中だった。ちなみにこの地方は額賀や出久根という姓が多い。この神社の脇の農家も額賀だった。

神社の前は額賀姓の農家の庭先のようだ参道に幟が立ちならぶ

拝殿の前に巫女舞用に臨時舞台が設えてある。いまは、まだ開会の神事の参列者のための椅子が並んでいる。拝殿奥が開扉していて本殿が見える。

拝殿脇の受付は裃姿拝殿から張り出した巫女舞の舞台
彼女らが巫女舞を舞う 拝殿脇で記念写真

神社の裏に相撲の土俵がある。この地方の神社では奉納相撲は珍しくないが、土俵はそのときどきに作る。しかし、ここは常設で、丈は低いが盛り土の土俵場が作られ、鉄骨の頑丈な軸組に木造の屋根が乗っている。

こちらも開会式はこれから
相撲場からみる本殿、拝殿
成人の部と……小学校3、4、5、6年の部に別れる

開会の神事があって、柱の脇の酒樽が土俵中央に運ばれて鏡開きが行われた。

相撲大会開会の神事

奉納相撲は、チビッコ相撲の小学生が3、4、5、6年各部に別れ、それに成人の部がある。午前中が予選で、午後に本戦が開かれる。聞けば巫女舞は11時半からだという。さて、昼飯をどうするかと、社前を歩いてみたがピンとこない。おぼつかない手つきで作っている焼きそばが500円。つい先日、旧居の町会の納涼祭の手伝いに出かけ、焼きそばを作らされたが、ぼくの作った焼きそばは100円。とても買う気になれない。整理係をしている地元の若い人に、近所のコンビニを訊いたら、なんと鹿行大橋のたもとまで戻るしかないという。往復6キロになる。でもまあ、まだ時間はあるし、あの焼きそばは食いたくない。それに泡を売っている屋台がない。この祭の参加者にはたっぷり酒やビールが用意されているので、アルコール類の売店がでないのか。やむなく泡とサンドを買いにコンビニまで往復した。お疲れ!

戻ってみるとチビッコ相撲が始まっていた。相撲見物をしながらの泡とサンドとなる。子らの熱戦は、残念ながら強烈な屋外の日射しに負けて写真にはほとんど写らなかった。それに相撲のように動きのあるものは、シャッターを押してからいつ写るかわからない携帯では撮りたいものが撮れない。どうにも歯がゆい。カメラにはあまり興味がなくて、親に買ってもらったとか、友達のお古を貰ったことはあるが、自分で買ったことはない。カメラもいまやコモディティ。こういう情況に遭遇するとちっと考えてしまう。

写真では明るい観客席ばかり目立って肝心の相撲が写らない

子供たちの熱戦は楽しいが、大人達の相撲はどうも。照れ隠しなのか、勝負をする気があるのかニヤニヤ笑いながら土俵に上がってきて、蹲踞の姿勢がおぼつかない。ほとんどが、陸上のスタートのように仕切りで足を前後に構えるので、行事のかけ声よりピストルがふさわしい。

11時を回ったので拝殿へ行ってみた。ちょうど、巫女たちが拝殿に着席して、これからというところだった。

出を待つ巫女ら 後は後見の母親か

大生神社の巫女舞は、笛、鼓、太鼓と囃子方がついて古い様式を残していたが、ここはPA。それもひどく音の悪いやつで、音量ばかり大きくするのはいただけない。彼女らがせっかく修練をつんできたのだから、囃子のほうも人間がやってほしいものだ。

年長の巫女を先頭に3人が扇を返した配置で舞う。まず扇の舞があって、そのあと各自の前にある三方に置かれた鈴に持ち替えて鈴の舞になる。

扇の舞鈴の舞

巫女舞が終わって相撲場へ戻ると成人の部予選の最後だった。そのあと昼の休憩に入り、水郷相撲甚句会による相撲甚句が歌われた。この地に因んだ内容を歌っているらしいのだが、ここもPAの具合というか、調整が悪くて内容がよく聞き取れない。

昼の休憩 相撲甚句 昼の宴会に忙しく聴衆はほとんどいない

子供たちの各学年準決勝、決勝が終わって、最後は成人の部の準決勝、決勝となる。本戦はさすがに見応えがあった。本相撲と同じように、行事は裃に烏帽子、呼び出しはたっつけ袴、東西南北の柱には審判がいる。力士らも二字口で蹲踞して塵を払い、塩を撒いてから仕切る。一度仕切ったら、すぐ立ち会いになる。子供たちのなかには塩を握り足りないのか、両手ですくってきて撒くものもいて笑いを誘う。

接戦になると、行事差し違えや取り直しが頻繁になる。それに、本相撲と同じで控えの力士も意見を言うことができるので、行事が勇み足を見逃そうものなら、控え力士からいっせいに手が上がる。なかなか、活発である。

成人の部 決勝東(右)方が優勝

成人の部決勝は、西(左)方の力士が優勢で正面土俵へ寄り切るかに見えたが、うっちゃられた。まあ本相撲ならそれで勝負あったろうが、ここは協議のすえ同体取り直し。取り直しも西方力士が東側土俵際まで攻めたが、またしても相手の捨て身の投げを喰ってしまった。体力は西方が上だったが、東方の粘り勝ち。じつは、西方の力士の家族が隣で観戦していていたので、勝たしてやりたかったが、残念。でもまあ、小さいほうが勝つほうが、相撲は面白い。

決勝のあと三役揃い踏み?がある?位決定戦?

決勝のときは太陽が直射して肉眼でも見えにくかったので、土俵近くの陰へ入ってやっとまともに土俵が写せた。

表彰式をあとに

巫女舞と相撲を少し見ればいいと思って出かけたが、結局、最初から最後までつきあってしまった。都会の祭では、当事者でもないかぎり、一日祭を楽しむこともないだろうが、ここではなんだかゆっくり時間が流れているようで、それに身を任せているだけで楽しかった。

本日はこれまで。

  
   
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