道草Web

朝の散歩の出がけに、近頃買って不良品だったminiSDを通販店へ返送するつもりでポストに投函した。が、その直後に切手の貼っていないことに気づいた。料金別納の郵便物と一緒だったのでうっかりしてしまった。

散歩から帰って近所のH郵便局に電話すると取集(とりあつめ)はそこではやっておらす、KN郵便局が担当だという。電話にでた女性の話では、切符が貼ってなければ差出人へ戻るが、届くのは明日以降だという。別に急ぐわけでもなかったが、どこまでこの状況をリカバリできるかやってみようとおもった。

まず、取集時刻にポストで待機して身分証明書を見せて、その場で封筒に切手を貼るのはどうかと訊ねると、ダメだという。取集員は郵便物に触ってはいけないのだそうだ。確かに近頃の世情では、保安上の理由でこれは理解できる。その代わり、切手を持参して取集員に手渡せば、郵便局で仕分けするとき責任をもって切手を貼ってくれるという。これは親切な話だ。

次の取集が9時半ころだという。電話したのはまだ9時20分だったから間に合う時間だ。出した封書は多分80円で済みそうな重さだったが、余分に120円分の切手をもって出かけた。9時半前にポストに着くと取集時間は9時40分頃とあった。セブンイレブンの駐車場の角にあるポストで、今日は風はあるが日差しは降り注いでるので待っていても寒くはないが、赤い郵便自動車はなかなかやってこない。どっちからくるかわからないので駐車場の前で右を見たり左をみたり、セブンイレブンの中からみたら挙動不審に見えたかも知れない。9時50分すぎにやっと赤い郵便車がやってくるのが見えた。

車が止まるとすぐ話しをしようと思ったが、取集員はこちらを見てうなずいたもののなかなか出てこない。車内でなにかもぞもぞ袋を開けてなかを確認したり、書類を取り出したりしている。ポストは駐車場のはずれの家屋の影にあるので、たちまち冷えてくる。それでもなかなか出てこない。やっと出てくると、すでに連絡が行っていたのか訳知り顔。話すまでもなく事情は通じていた。しかし、どうも話しがまだるっこい。しばらくして気づいたが、どうやら軽度の知的障害があるらしい。おもむろに書類を3枚取り出したが、自分でも何をしていいかわからず、こちらに質問をしてくる。見せてもらうと、差出人と受取人を書く書類、手渡す切手の額を書き込む書類、担当名入りの受け取り証だった。

書類が揃っているということは、こうした事態はめずらしくもなく、対処する手順が決まっていたのだ。背の低い長方形のポストだったので、ちょうどその上で書類が書き込める。必要事項を書き込み終わったころにはすっかり冷え切ってしまったが、これで無事リカバリが終了。取集員TT君、にっこり笑って間違いなく処理しますといってくれた。

昼食をとっていると、さきほどの郵便局の女性から電話があり、切手は80円で足りたので、余った40円はあとで家まで届けてくれるとのこと。いや親切、親切。


現在の閲覧者数:
inserted by FC2 system