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環境浄化微生物資材「えひめAI-2」 について

1月17日のOJer BlogでえひめAI-2のことを書いたが、その後の経過をまとめておく。

このあと、さらに「えひめAI-2」 その2 2008年03月17日をアップした。

「えひめAI-2」の作り方(試行)

ブログから引用する。

環境微生物の利用 2008年1月17日 
旧芝川を散歩(1月10日)したとき、TV番組と自治体とが連携して、浄化プロジェクトを進めていることを知った。そのプロジェクトのWebサイトで、家庭の排水を浄化する試みに「えひめAI-2」という環境微生物資材が使われていることを知った。さっそく検索してみると、「えひめAI-2」は、環境浄化はもちろん、生ゴミの発酵を促進したり、我が家で現在進行中の腐葉土の作成にも利用できそうなことがわかった。

「えひめAI-2」は市販もされているが、自分で作ることもできる。その製法を読むと、素材は台所に常備してある食品関係のものばかり。納豆、ヨーグルト、ドライイースト、砂糖である。素材をそのまま口にしてもなんの問題もない。なかでも納豆1粒というのが気に入った(もちろん作成する量による)。それらを水に入れて攪拌し、35℃で1週間ほど微生物を培養する必要がある。

ポイントは温度管理であるが、そのあたりのノウハウは、カブラ寿司の麹の発酵や燻製でたっぷり蓄積がある。温度を一定に保つ方法はいろいろあろうが、一番安全そうなのは湯煎だろう。外側の容器に水を入れてその温度を35℃に保ち、そこへボトルにつめた発酵素材を入れる。となれば燻製に使っているサーモスタットと電熱器を流用できそうである。サーモの制御範囲は30〜110℃だから使える。しかし、電熱器は直接水中に放り込むわけにはいかず、外から加熱するのは熱効率が悪い。そこで、熱源には熱帯魚用の200Wのセラミックヒーターを購入することにした。外容器は、味噌や漬け物に使っている常滑の蓋付きの瓶を流用する。というわけで、新規購入はセラミックヒーターの955円だけで、現在、微生物の培養が進行中だ。



ヒーターと温度計
サーモスタットの制御誤差があるので、最初に実測して適正な設定温度を決めておく必要がある。サーモスタット30℃の設定で、実際の温度が35℃になることがわかった。



培養液のボトルを瓶に入れる。
左の針金のようなものは、サーモスタットのキャピラリー(導温度管)。
白いヒーターは赤熱するので、培養液を入れたボトル(2つ)との間を割り箸で隔離。
ボトルの間に見える温度計で水温を実測している。



蓋をして温度管理開始。蓋はキャピラリーと電源コードがあるので密閉はできないが、隙間はわずかだし、発酵物はガスがでるからかえってそのほうが安全だ。



毛布でくるんで保温性を高めている。スタート直後は、ときどき温度計で実測してチェック。さらに、水が蒸発するから、水位を監視しつつ、ヒーターが水から出ないように適当に補給する必要がある。

この結果は、のちほどお知らせする。成功すればパンや酒のようなよい香りが、失敗すると腐敗臭がするという。

環境浄化微生物資材の完成

14日から22日まで8日間、環境微生物の培養をつづけた。温度管理はサーモスタットまかせだったが、ほとんど問題はなかった。その結果、できた液体は、 色はうす茶色(納豆の色か?)で、 少し納豆の香りが残るが、甘い良い香りがする。PHまで計らなかったが、まあ見た目は成功といえよう。

環境浄化微生物資材  完成
甘い香りでやや茶色、白い沈殿物がある

散布テスト

汚い写真で見づらいだろうが、我が家の風呂場の流し口でテストした結果は、次のとおりだ。

1月25日 0:39
最初の状態 光ってぬめりのある固まりが見える
右の蓋をしてAI-2を容器ごと攪拌して
周囲から流し込むように散布
1月25日 10:36
一晩たった翌朝
上部にあったゼリー状のぬめりはすっかり消えている
この間、風呂は使用していない
1月25日 21:33
風呂を使用したあと
このあと、前回同様にAI-2を散布
1月26日 9:36
2回の散布で金属部分に付着した汚れも落ちている

結論

健康ドリンクのような液体で、これほど顕著な効果があるとは、驚きだ。ただ、寒冷期ということもあって、いささかの電気を消費し、作る手間はややかかるが、わけのわからない化学薬品と違って、使っても罪悪感がない。それに、これが下水に流れてさらに微生物力を発揮すると思うと気分がよい。長期的に継続利用する価値は十分あると思う。

今回は、間接熱源で湯煎したから、手間の割には資材の量はできなかった。次回作成の改善予定は、次のとおりだ。

(1)セラミックヒーターで資材を直接加熱して熱消費の効率を上げる。

(2)常滑の壺を発泡スチロールのトロ箱に代えて保温性を高める。

要は、トロ箱に原材料とセラミックヒーターを直接ぶち込んで、そのまま加熱しようという魂胆。このやりかたは、別に報告した麹床の作り方で試している。一点、懸念があるのは、ヒーターに原料が直接触れて、微生物がどの程度ダメージを受けるかである。ダメでも、やってみる価値がある。これで、大幅に生産効率があがればしめたもの。

その結果は→「えひめAI-2」 その2 2008年03月17日を参照。

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