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久しぶりに門仲で友人と飲んだ。その帰りがけ、以前に山の仲間と深川を探訪したときに、門仲近くの奥の細道の出発地点を通ったことを思い出していた。帰宅して、飲み直しながら深夜TVを見ていたらNHKの奥の細道総集編が始まった。 ネットの仲間内の掲示板で、ZNさんが鳥海紀行で芭蕉の句を紹介したことといい、門仲といい、奥の細道が妙に絡んでくるなあと思いながら、漫然と聞いていた。

やがて、番組は、芭蕉が金沢での十日の滞在を終えて、小松へ寄ったときの話へ移った。小松は、去年の夏の白山山行のおり、高速の事故で、金沢からの登山バスに間に合わなくなり、高速バスを降りてタクシーを 乗り継いだところだ。 番組の説明によれば、斉藤別当実盛の兜が納められた寺院で、その兜をまのあたりにして芭蕉が詠んだのが“むざんやな甲のしたのきりぎりす” の句だという。

実盛といえば、平家物語に登場する武将で湯島天神近くの「実盛坂」に名を残している。このことは、以前の坂巡りのとき書いた。実盛は、小松辺りの平氏の領地の別当だったという。

なんだか今夜は、いろいろな記憶が、奥の細道を軸に結ばれる夜であった。


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