道草Web

今日の朝日の記事から

これには驚いたけど、うちの近所の、いま立て替え中の県営住宅に、流政之のモニュメントがあったんだ。古くなっ たのでどこかへしまわれていたという。しかも、今回の一部落成に、新作とともに、そのモニュメントを新しく作り直し、作家も参加して記念式があった と記事に書いてある。ただ有名人 だから見たいという願望はないが、あの流が来るんだったら、行ってみたかったと悔やん だ。ただ後日、その作品なるものを見にいって、これがあの流のかと、 目を疑った。9.11で彼の代表作『雲の砦』が撤去されたという。あの作品と、これを並べてみたら、どんな感慨に襲われるだろう。

今朝の丸谷才一の赤塚論。赤塚不二雄は読んだことないが、丸谷があんなに評価しているのかと一驚した。けど、書きたいのはそれではない。 赤塚評の一部なのだが、「現実に対して否と行動の形で言う手段はまずテロである。次ぎに自殺である。某作家は偽装テロないし偽装クーデターと自殺とを組み合わせて人騒がせに成功した」と書いてあった。 某作家は、むろん三島のことだけど、これほど的確に、あの事件の時にぼくが感じた 、はらだだしさといらだちを言い切ってくれた文章はない。脱帽。


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