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「えひめAI-2」 その2

前回、えひめAI-2を少量試作した結果がよかったので、今度はもっと大量に作ってみることにした。

「えひめAI-2」の作り方

前回は、原材料を入れたポリ容器を常滑の瓶のなかで湯煎して作成した。

この方法はきわめて熱効率が悪い。そのとき思いついたが、湯煎でなく、発泡スチロールのトロ箱に原材料を入れ、そこへセラミックヒーターを直接投入して加熱すれば、熱効率は格段によいはずである。

ただ、直接ヒーターで加熱することがどう発酵過程に影響するか?

結論を先にいえば、直熱とは何の関係もなく、すこやかにAI-2は醸製された。

原材料、あとは水だけ
ヨーグルト  ドライイースト
上白糖  納豆
ああ、健康的だなあ!
保温容器
セラミックヒーターはうつぶせの皿にアルミの針金で固定
ヒーターは皿以外の容器に触れない
ペンシル状のものがセンサー
手前の木版にサーモスタット

今回は、原資料(PDF)の20倍(完成するとほぼ10リットル)を一挙に作ることにした。

原材料 分量
水  9リットル
砂糖500グラム
ヨーグルト500グラム
ドライースト40グラム
納豆20粒

この“20倍”はじつに作りやすいのだ。砂糖、ヨーグルト、ドライイーストなど主材料がほとんど市販の一単位になる。

保温容器は15リットルほどだろう。最初は、これに直接溶液を入れたが、数日して部屋に芳香が満ちてきて、液漏れすることがわかった。ある程度予感はあったので、麹箱上に新聞を敷いて、そのうえに容器を置いてあったので、大過はなかった。さっそく、大きなビニール袋に溶液を移し、その袋ごとトロ箱に入れた。写真は、そのビニールシートを入れた状態である。

きわめて保温の良い発泡スチロールのトロ箱と、サーモスタットのおかげで、液漏れ問題以外はほとんどなにもすることはなかった。もうそんなに寒くないし、トロ箱の保温性がいいので、通電時間もわずかなもの。消費電力もたいしたことはないだろう。

発酵中
平均室温が一番暖かそうな座敷に安置
完成して蓋を開ける ほぼ10リットル
パンのような発酵香
上澄みは薄茶色、沈殿物は白
なめてみるとほのかな酸味で、砂糖の甘みはない

腐葉土に撒く

さっそく使ってみた。今回は、腐葉土の発酵促進だ。前回の残りと今回作成したもので、約3リットルのAI-2を5倍ほどに薄めたバケツ一杯の希釈液を作った。それを、展開した腐葉土の上へヒシャクでに撒いた。

希釈液(約5倍)
ぶくぶく泡立つ
腐葉土に撒く
撒いたあと土をさらにかき混ぜる
西側の腐葉土の堆積を南側へ移動して合併腐葉土をすべて南側へ集めた

さてどうなるか。比較試料がないので、定量的な比較はできないが、まあ、願望という触媒も混ぜて見守ることにしよう。

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