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自転車パンク修理、反省の記

ブログに記したパンク騒動に関して、反省を込めていささか記録しておきたい。冷静に考えてみると、今回の5回(実は7回)に及ぶパンクの繰り返しは、次のような次第だったのではないか。逐一の記憶はないが、チューブの修理痕、写真の撮影時刻、GPSログなどをつきあわせると、以下のようになる。

メモ: 予備チューブを持参するのは必須だが、今回のようにパンクが連続した場合は現場で修理せざるをえない。パンク修理の一般的な手順は、例によって「自転車探検!」サイトの「パンク修理」が簡潔にして要を得ている。

マップ(パンクを修理した場所)

1回目の修理(椎名家より650m地点)

タイヤとチューブを交換してから1,300キロくらいは乗っているのでパンクしても不思議はない。このときはチューブを予備の新品に交換した。チューブの交換は15 分もあればできるはずだが40分近くもたついている。Co2ボンベが2つとも不良でその処置とポンプアップに手間取った。それに久々の後輪の脱着にも時間がかかっている。新品チューブがなぜ交換後すぐにパンクしたかは謎だ。チューブ交換時に砂利などの異物が混入してチューブを傷つけたと考えることもできるが、チューブを濡らした後述の2回目とは状況が違うので、新製品の初期故障と考えるのが自然かもしれない。

1回目 新品チューブへ交換 13:05〜41

2回目の修理(前修理から6.5キロ)

パンクした新チューブを外し、旧チューブを修理して交換した。このときは霞ヶ浦に旧チューブを浸して空気漏れの穴を見つけた。水辺から土手を上って堰堤道路へ戻るときに近くの潅木にチューブを引っかけた。木を見るとノイバラだったので嫌な感じがした(もういちど水辺へ戻って再確認すべきだった)。このチューブを水に濡れたまま堰堤の路傍に置いた。おそらくこの時点でチューブに砂利などの異物が付着した。チューブがざらついたので拭った憶えがある。

さらに交換後のポンプアップ時のことだ。かつてチューブのバーストで耳を傷めた(いまだ耳鳴りが全治しない)苦い経験があるからタイヤとリムがチューブを噛んでいないかは何度も確認した。しかし、ポンプアップの最中にタイヤとリムのあいだからチューブがはみ出して風船のように膨らんだ。いったん空気を抜いてチューブをタイヤに戻して、空気を入れ直したが、これによりチューブが非可逆的に変形して太さが一部変わっていた。くどいほどチューブの収まりを調べたのに、なぜこうした事態になったかわからない。膨張してチューブがはみ出したときにタイヤとリムに挟まれた部分に傷がついたかも知れない。

つまり、2回目パンクの修理後には、(1)ノイバラのトゲによる傷、(2)異物混入、(3)膨張によるゴムの劣化というパンク要因を3つも抱え込んだことになる。どうやらこのときの修理に今回のトラブルの原因がすべて集中している。

14:04〜41 青空は最高だが

 

3回目の修理(同10数m)

前の写真の背景と比べると、上の写真の浜風の位置はわずかに移動している。2回目の修理のあと走り出してすぐ空気が漏れて修理をやりなおした。もう一度、霞ヶ浦の水に浸して見た結果、2回目の修理で当てたパッチから空気が漏れていたばかりでなく、それ以外にも近接する穴が2つできていた。前者は下手な修理のせいだが、後者はノイバラのトゲはによる穴だとおもう。複数のトゲが刺さったのだろう。このときはチューブを2本とも修理し、旧チューブを使い、新チューブは予備とした。

14:42〜15:16 前現場から10数m

この修理も不十分で、途中でまた空気が抜け出したが、もうそろそろ霞ヶ浦大橋も近かったので、その先のHCまでポンプアップをしながらしのいだ。

4回目の修理(同6.4キロ)

HC(カインズホーム玉造)では、3回目のとき修理してあった新チューブと交換した。パッチが残り少なくなっていたのでパンク修理キットを購入したが、ここでは使っていない。交換したチューブも修理不全で、途中からポンプアップしては走行の繰り返しになる。

HCの水道を借りてタイヤを掃除 チューブは交換のみ 15:48〜16:23

5回目の修理(同10.6キロ)

コンビニ(セイコーマート行方山田)での夜間の修理(17:15〜18:05)ではコンビニの窓明をたよりにしばし修理を試みたが無理。結局、店員にバケツと水を借りて、HCで購入した新しパンク修理キットで新チューブを補修した。このときはタイヤの内部も念入りに掃除したのだが。

5回目の修理でこれでなんとか帰宅(同10キロ)はできたが途中、また空気圧の低下を感じた。

 

旅先の災厄は終わったが、話しは続く。

 

翌日の修理

朝起きて、自転車を見るとまたもパンクしていた。これはコンビニの修理個所とは別の新しい穴だった。コンビニでの念入りの修理は無事だったので、いささか安堵。情けない話しだが自分の修理の失敗ではなかったことにほっとした。コンビニから家まででも10キロ以上あるから、残っていた潜在的な弱点がこの間に発現したと考える。旧チューブを修理して交換。

翌々日の修理

朝見ると旧チューブがまたもパンク。これは修理済みの個所の空気漏れ。3回目の修理だと思うが、近接する2つの穴を、大きさなパッチがなくて、小さめのもので済ませた個所だ。そのパッチの端に穴が開いていた。パッチの周辺部の厚みが足りずに、薄くなった部分を空気(4気圧)が貫通したようだ。

 

結果として、チューブには以下の痕跡が残った。手際の悪さが目立って、あまり見たくもないのだが。

旧チューブ パッチ5カ所と一部膨張(これはもう処分するしかなさそうだ)

4個所だが何回補修したか?1個所と膨張部

新チューブ パッチ3カ所

重ねてパッチしている

結論としては、いくつかの要因がからんだにせよ、修理がきちんとできていれば、もう少しトラブルの回数は減らせたろ。パッチの技を磨くべし。それに後輪着脱に慣れていればもう少し時間も短縮できた。要練習!!!

 

今回のパンク騒動からの教訓

 

パッチの接着を確実にする

修理キット(パッチ、ゴム糊、ヤスリ付きローラー)を前提とする。

(1) チューブ表面の離型剤(タイヤと癒着しにくくする薬剤)をヤスリで剥がすこと。

(2) 清潔な指でチューブ表面にゴム糊を塗る。チェーンの油などが付着した指は厳禁。

(3) ゴム糊は3分ほど乾燥させること。目安は、ゴム糊のを塗った表面が乾燥するまで。

(4) 接着後にタイヤレバー、ローラーなどでしごいて圧着度を高めること。

(5) 接着終了後5分はチューブを静置すること。

 

現場での乾燥3分、静置5分は長い!!!

 

パンク個所の検出について

(1) 「バケツと水」。バケツはともかく水は必須。今回のように霞ヶ浦の水面を利用したり、神社の手水を拝借したこともある。パンク個所の検出は穴が大きければ目や耳で判別できるが、穴が小さいと難しい。道路脇などの騒音下や風の強いときは音での判別は不可能。近隣の人家や店で「バケツと水」を拝借しよう(これができなければ現場のバンク修理はアウト)。

(2) 空気は十分入れる。空気圧が足りないと空気が漏れにくい小さな穴が見つけられない。

(3) マーカーとウエス。パンク穴の位置をマークで明示する。水の泡で穴の位置は確定できても、そのあとチューブ表面の水を拭く(ウエスなどが必要)と小さな穴だとまったくわからなくなってしまう。穴の周囲に丸印をするなどしても、ヤスリで擦ったら消えてしまう。ゴム糊を塗ったあとでも穴の位置が確認できるように、穴を中心に接着範囲の外側を取り囲むようなマークでなければ意味がない。ぺんてるの白のマーカーを試したが、長時間使わないと顔料が固まってしまい役に立たなかった。今のところ油性のマジックしかないが、暗いとマークがわかりにくい。

 

作業中に気づいたこと

(1) 小物部品は紛失しやすい。バルブのキャップやリングなどの小物は、現場が草むらだったりするとたちまちわからなくなる(何個キャップを無くしたことか!)。修理用具とともに小物を収納する小箱や袋など携行するといい。現場では風に飛ばされない配慮も要る。

(2) タイヤ、チューブを汚さない。水を使ってチューブが濡れると異物が付着しやすくなる。濡れを拭き取るウエスやその代わりに使える軍手などが必要。その後も自転車のフレームを置き場に利用するなどして、チューブを地面に直接触れさせないようにする必要がある。

 

…………ああ、疲れた。

 

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