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富田のアサザとWSG-1000 2010年9月19日

去年は霞ヶ浦のアサザがほとんど咲かなかった。その分だけ栄養を蓄えたのか、今年はどこも快調なようだ。でかけてみずばなるまい。

南アで標高データがでたらめだったのでGPSロガーを返品し、新しくWSG-1000という装置を購入した。この機械は、ロガーだけでなく恐ろしく多機能で、カレンダー、トリップメーター、GPS衛星情報、コンパス、高度計、天体情報(日の出・日の入り、月齢など)、方位ナビ、トレーニング目標設定などのメニューがある。しかも、コンパスはGPSコンパスと磁気センサーの2種類、高度計もGPS高度と気圧計による高度の2種類がある。それを前面のボタン3つで操作するのだから、メニュー構成を頭に入れるだけでも一苦労である。

えらく多機能のWSG-1000

しかし、この機械、いっぺんに気に入ってしまった。煩雑なほどの機能だが、よく考えたメニュー構成になっているので、すんなり頭に入る。それに、ハードウェアのできがすこぶるよろしい。GH-561のようにドン臭くなく、ボタンの操作性もよい。携行するために、自転車へ取り付けるホルダ、腕に巻くバンド、ベルトに取りつけるホルダなどが用意されていて、それぞれに細かい気配りがある。例えば、自転車用はハンドルの取り付け位置により2種類あるし、腕に巻くベルトは取りつけたあと、本体を360度回転できる。ベルト用のホルダは簡単に外れないよう“返し”までついている。機械の広告をしてみてもしかたがないのだが、細かい気配りが隅々まで行き届いていると、つい嬉しくなってしまう。

GH−561

それならGH-561はお払い箱かというと、そうはならない。こちらはコンパスのつもりで買って、実際に使ってみると簡易ナビ機能がとても便利なことに気付いた。万能と思えるほどのWSG−1000だが、“方位ナビ”はあるが簡易ナビはないのである。勝手に方位ナビと呼んでいるが、目的地を設定すると、常時、現在位置から目的地までの方向と距離を示すという意味だ。それに対し、簡易ナビとは、目的地までの経路点を登録しておけば、その点列にそってガイドしてくれるという意味。こちらのほうは、現在位置から、例えば、50m先の経路点の方向をつねに指示する。ずーっと直線なら方向指示はずーっと前方を示すし、50m先で右折するなら、50m手前で指針は右を向く。50mという距離は、25〜200mの範囲で4段階に切り換えることができる。GH-561は簡易ナビと方位ナビと両方可能。

今回は麻生の少し下流の富田のアサザ群落を見ることにしたので、そこまでのルートをGoogleMapで自動検索し、途中の経路をドラッグ&ドロップで適当に修正して、そのデータをGH−561に送り込んだ。地図で見る限りは“相当な”道のようだ。多分、畑や森の中を縫っていくという感じがしたが、実際に走っても確かにそうだった。

マップ  WSG−1000のログによるルート

※ こちらも標高は相当誤差がある、そのまま信じれば水底旅行! なにか補正機構があるのかもしれない。調べなくっちゃ。

前置きが長くなった。いざ、出発。

南京豆の乾燥中クズの花
  
こんな道をナビしてくれる

途中で見た植物。

  
センニンソウ開花が遅れているヒガンバナ

簡易ナビの誘導にまかせて浜風を漕いだ。何度も通った道から未知のルートへ入る。予想通りの田園・森林コースだった。ときに、“あっ、通ったことある”という道と交差し、最後に、“間違いなく途中まできたことのある道”から、霞ヶ浦左岸の県道へ抜けた。県道を渡って、霞ヶ浦へ出ると、まさにアサザの群落が眼前に広がっていた。もちろん、そこまでピンポイントでルートを設定したわけではないが、偶然、その群落は見事に開花していた。ただ、岸からは相当離れているので、わが携帯にはちょっと荷が重かった。すでに堰堤には、バカでかい望遠レンズを着けたカメラを手に、写真ファンらしき人たちが徘徊していた。

 
霞ヶ浦へ出たら、まさに最盛期の群落が正面にあった

富田には2つ舟溜まりがあり、この群落はその中間に位置する。しょっぱなから最盛期の群落に遭遇してしまったが、あとは麻生までいくつかの群落をみながら遡上する。

富田下手の舟溜まりから見る別のアングルから

次は富田の上手の舟溜まりの群落。群落の規模はこちらのほうが大きいとおもうが、花は少ない。防波堤に接岸していて、間近に見られるのに残念。まだ、開花しきっていないのか、今年はこの程度なのか、判断しかねる。

 
富田上手の舟溜まりの下流側の群落(上流側にもある)
富田上手の舟溜まり下流側同左
富田上手の舟溜まりの上流側同左

富田上手の舟溜まりの群落が最大のようだ だが花は少ない

少し早かったが昼にすることにして、その前に、麻生の旭屋の肉コーナーに寄ってベーコン用の肉を注文。わざわざこんなに遠くで買うこともないのだが、前回、近所のNストア(ここしか店らしい店がない)で買ったときに、あまりに客をバカにした肉を渡されたので買う気が失せたのだ。ある程度の量をブロックで何度か買っているのだが、前回は最悪だった。時間がかかりそうなので、あとで取りに来ることにして、コンビニで昼のサンドと泡を仕入れて霞ヶ浦の堰堤へ戻る。丁度、麻生の舟溜まりへ出たので、そこで昼とした。

麻生の舟溜まり下手 ここで昼アサザとヒシを眺めながら

麻生の舟溜まりに帆引き舟が係留してあった。多分、最近、船大工が従来の手法で造ったとTVドキュメントが流されていた、その船だと思う。

帆引き舟
 

派手なカラー帆の観光用の船とは造りが違うのだろう。

帆を張って颯爽と漁をしているときと比べ、やや雑然とした印象

昼食後、少し上流の天王崎の園地まで行ってみた。この辺りは、公園としてよく整備されていて、まるで湘南海岸の田舎版のように賑わっていた。羽黒山を一周して麻生の市街へ戻る。

旭屋へ寄って肉を受け取り、冷却用の氷まで背負い込んだザックはけっこう重い。まあ、南アルプスに比べれば世話はないが。それにしても、本格的な山行というのは体力に絶大な効果のあるものだ。帰路は通常装備を加えて10キロを超えるザックを背負って浜風を漕ぐはめになったが、上り坂が何の苦にもならなかった。まあ、自転車なんて丸1日走ったって、たいした体力は使わないってことか。ははは。

本日はこれまで。

  
   
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