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| Sidewalk投稿 → サツマイモの昆布煮 (11/22)、 虎塚古墳 2012年11月4日加齢による睡眠の質的悪化は避けられない。自分もその例外ではないが、昨日の筑波山の適度な疲労と寝不足のおかげでひさびさに熟睡した。天気は昨日よりよいくらいだ。寝過ぎで少し出遅れたが、さほど疲れもないので、今日は虎塚古墳を訪ねることにした。 国道51号を避けるために、そうとう下調べもしたし、失敗もしたが、今回はGPSナビはまともに機能して、ほぼGoogleの検索ルートを辿ることができた。 →マップ 51号と並行する農道は広大な畑を貫いている。
ウドが花を咲かせている。これでは商品にならないから種でも採るのかと、うちの近くの農家に訊ねたことがある。この状態のウドは根茎を育てているのだ。地上部が枯れたところで根を掘り出して、来年、暗室で育てたものが商品の白いウドになる。
大洗駅の近くでもう昼を大分過ぎたので駅前の食堂で昼食を済ます。ここまでは何度も来ているが、ここから先は未知の領域。
大洗から涸沼橋で涸沼川を越えしばらくKRT沿いに進み、途中から国道245号へ抜ける。さらに湊大橋で那珂川を渡る。
東水戸道路の高架を抜けて右折。少し走ると左手の丘に、あきらかに遺跡と思われるものが見えてくる。
古びて破れたブルーシートが遺跡にそぐわないが。
なんの説明板もなく放置状態に見える。とうの昔に発掘調査は終わっているのだろう。 横穴の前の道は丘の中心部へ向かって登っている。上り切ったところに虎塚古墳があった。写真を撮り忘れたが、古墳周囲はフェンスで仕切られ、内側に管理室がある。入場料150円。よく手入れされた森林公園の風情だが、よく見ると眼前の木々の生えた丘が「虎塚」前方後円墳だった。水はないが環濠が巡らされていて、その堰堤が歩道になっていて円墳部へ回り込むことができる。
古墳の入口は、反対側にあって環濠の堰堤を歩いて裏へ回り込む。
入口に待ち合わせ場があり、入場は5−6名ごとに制限される。
残念ながらここから先は、撮影禁止。 内部は天井の低い密室で見学人数を限る理由がわかる。玄室部は完全空調。見学者は、埋葬者の、たぶん羨道(せんどう)部から厚いガラス窓を通して玄室内を見ることになる。全員が揃うと室内灯が消されて、玄室内の薄暗い照明だけになる。説明者からひととおりの解説があって、ブザーがなると退出である。 写真がないのでパンプレットのコピーでご勘弁。ネットを検索すると出てくる写真は、おおかた近くの埋蔵文化財調査センターにあるレプリカのようだ。
ガラス越しの実物は空調の加減もあろうが、もうちょっと濡れたような赤黒さを保っていた。発掘された埋葬者の副葬品はセンターで展示されていて、遺骨はいまでも玄室内の容器に収めて保存してある。今回は時間がないので、センターには寄らなかった。
古墳内部の彩色装飾は驚きだが、造形的にはきわめてプリミティブ。造営時期が7世紀前半というと、乙巳(いつし)の変(645年。われらが世代には大化の改新)におよそ重なる。中大兄皇子のデザイン感覚がこの程度のものだったとは信じにくい。さらに少し後の高松塚古墳(7世紀後半)の絵画技術とは比べようもない。その間に、国外(朝鮮半島、中国)から文化が流入したにしても、中央と辺境の文化的の格差がこんなにもあったのだろうか。 虎塚古墳の近くに十五郎穴という横穴式の墓穴群があるので立ち寄った。こちらは奈良時代の墳墓だそうだ。さきほど浜風で高速に沿って走ってきたとき、すでに遠望していた。
虎塚古墳から南へ畑と林を抜けて丘を下りたところに十五郎穴がある。ここからも盗掘を逃れた大刀や須恵器が出土し、後者の様式から奈良時代の造営と考えられているという。 幼児用の小さいものから、内部で複数の穴が連絡しているもの(家族用?)もある。 さて、目的は達した。那珂湊の市場で夕飯のおかずでも買って帰るとしよう。
覚悟はしていたが帰りはまた夜間走行になってしまった。外灯1本もない真っ暗な畦道をひたすら漕ぐのは快適とはいえない。ときどき野良仕事帰りの自転車とすれ違うが、みな無灯火だ。こっちのランプで向こうは早くから気づいているだろうが、こっちには相手が全然見えていない。藪から棒に黒い影近づいてくるとどきっとする。それに、暗闇で揺れ動く前照灯の光の輪を見ていると気分が悪くなる(わたしは酔いやすい)。浜風を漕ぐことは苦にはならないが、今回も首と肩が辛かった。尻は鍛えられたが、どうも首と肩は強くならない。 本日は、これまで。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||